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野草食日記 160 12月の青いミニトマトジャム

「寒くなったので、赤くならないミニトマトが庭に鈴なりなの!」
そんなメッセージと共に、ザルに山盛りの青いミニトマトが我が家に持ち込まれました。
私が以前こんな投稿をしたのを知ってのことです。

実はこのミニトマトのピクルスには後日談がありまして。
熟していないミニトマトにはアクがあるのです。
それも小さければ小さいほどアク味が強いようで。

学生の頃、父が育てた普通の大きさの青トマトを収穫したときに、そのままカットしてピクルスにしたのですが、カレーの付け合わせにぴったりで美味しく食べられた経験がありました。

そのイメージで、台風前に収穫せざるを得なかった小さな小さなミニトマトも、ピクルスで上手くいくだろうと当たり前のように思ったのが間違いの元。
一度味付けした酢に漬け込み、数日後に味見をすると、渋い!
野草のアク抜き同様に酢でアク抜きしたと考えよう・・・。
そう思い、酢を全部捨て、新たに調味酢を作り漬け込みました。

そのまま1ヶ月近く放置しておいたのを、再び味見。
・・・やっぱり渋い。

諦めて全部捨てた直後に持ち込まれた青いミニトマト(笑)

救いはこの前のと比べるとサイズがずっと大きいことです。
でも、さすがにピクルスにする勇気はなく、ならばとネットに出ていたジャムにしてみることにしました。

数個を試しに浅漬けにしてみて様子をみたところ、小さなものに比べアクは少ないものの、やはり渋味は感じられます。
ということは、そのままジャムにしてはマズイということです。

下茹でして柔らかくしたミニトマトを潰して一度ザルで濾し水に晒します。更に油濾し紙を使って時間をかけて水分を下に落とし、紙の上に残ったペーストを味見すると、上手く渋味が抜けていました。
そこでようやく安心して砂糖を加えて少し煮詰めてみます・・・

めでたく美味しいジャムが出来上がりました。
黙って出されたら野菜からできているとは絶対わからないフルーティーさ。
お庭で持て余している青トマトがあったら是非試して頂きたいです。
水晒しがポイントですよ!

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定番、ヨーグルトと共に。

野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。