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菜園料理の記録 9 青い里芋の茎は食用になるのか?!

関西出身のKさんのご実家では、お母さんが里芋の茎で料理を作ってくれていたそうです。どんな風に食べていたかというと、出汁の効いた薄味の酢の物が定番だったのだとか。

私が里芋の茎を食べた経験は、スーパーで買った乾物のずいきのみで、よく冬瓜とスープにしていました。
生のものは多分作った経験はないと思います。

Kさんの庭で伸び伸びと育っている里芋。
葉っぱ付きの茎を数本分けてもらいました。
でもKさん、別れ際にひとこと。
「茎が赤くないから食べられるかわからないけれど。」

え、そうなの?!
里芋の茎の色によって食べられる、食べられないというのがあるんだ。
長いこと生きてきて初めて知ったことです。
いくつになっても学びってあるもんだ。

そう思いながら早速ネット検索。
すると、確かにいろんなサイトに、食べられるのは「赤がら」という赤い里芋の茎で、それには八つ頭、セレベス、えび芋がある。普通の里芋の茎は食用に向かないと書いてあります。
普通の里芋の茎はアクが強いのに対して、赤い茎のものは少ないのがその理由なのだそうです。

けれどね、そうは言ってもすぐには情報を信用しないのが私です。
だってそのアクの正体はシュウ酸カルシウムと書いてある。
ヤブガラシと一緒です。
だったらきちんとアク抜きをすれば食べられるはずですよね。

皮を剥いて薄い塩水で茹で、密閉容器に水を張り、容器に入る長さに切った茎を浸して2日ほど冷蔵庫へ。
ちゃんとアク、抜けましたよ。

そして早速Kさんから教えてもらった出汁の効いた薄味の酢のものを作りました。シャキシャキで、爽やかで夏向きの味わい。
とっても美味しかったです!

下の写真は、作りおいた酢の物が半端に余ってしまったので、焼きなすのエスニックマリネの残りものと合わせ、器に盛り付け、新生姜の梅酢漬けを天盛りにした一品。青味には庭の紫蘇を散らしました。
これも、シャキシャキの里芋の茎とトロリ柔らかな焼きなすのハーモニーが絶品でした。

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こうして下処理した里芋の茎は冷凍保存できると書いてあったので、ジップロックに入れて冷凍し、後日再び料理をしてみました。
解凍したものは冷凍前に比べるとシャキシャキ感は若干失われるものの、料理素材としては十分役割を果たしてくれるかな、という印象です。

家庭菜園で里芋を育てている方、茎も爽やかでオススメです。
是非お試し下さいね。

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野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。