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野草食日記

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身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
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#野草

野草食日記 316 これはもしやイタドリ?!

うちの近くの道路脇に、夏頃やけに勢いのよい丈の高い草があるなぁとずっと思っていました。 そこは歩道なのに、縁取りのブロックはあるものの、歩道部分のコンクリートはなくなっていて、見るからに不思議な状況です。 その様子に気を取られて、生えている草が一体何なのか、これまで一度も気に留めたことがありませんでした。 一方、ネットや人から話で聞いて、いつか食べてみたいと思っているイタドリが近所にないだろうかと思っていたのですが、なかなか見つからず、どこか別の場所に探しにいかなければかな

野草食日記 315 野草も体質に合わせて

私は身体が冷えやすく、体質は虚弱です。 30代の頃から漢方医に薬を処方してもらったり、資格取得まではしていませんが、薬膳の勉強もしました。 ですので、普段料理の際にも自分に合う食材、合わない食材はいつも意識しています。 昨年までは真夏でも常に下っ腹が冷えていたのを、漢方薬酒にこれを加えて改善に至ってます。 身体を冷やすという黒い種の部分は除き、温める効果のある皮の部分のみを薬酒に加えて毎日飲んでいます。 いつもお腹が冷たいという私の言葉をシャワーのように聞いていた夫も、最

野草食日記 311 今年は山椒の実が豊作

梅の実が当たり年で今年は良く成ったという話はよく聞きます。 それが山椒の木にも当てはまることを、今の家に越してきてから知りました。 昨年はほんの少ししか成らなかったので収穫するまでもなかったのに、この秋は赤い実が鈴なり。 5月に青い実を煮魚などにちょこちょこ使っていたのにも関わらずです。 前回収穫できた年には赤い皮も黒い種も一緒にすり潰しました。 しかし後で知ったことには、黒い種は身体を冷やすのだそうです。 そこで今年は手間をかけ皮と種を分けることにしました。 身体を温

野草食日記 305 アカメガシワの茎茶

1. パイオニア植物 昨秋、裏山の斜面が市によって大規模に伐採されました。 折角刈ってもらったのに文句を言うわけじゃないんですが、その伐採方法たるや景観とか全くお構いなし。 どの木も一定の高さで、まるでおかっぱ頭の前髪のようにパッツーンとカットするものだから、ワサワサだった笹はさっぱりしたものの、窓から外を眺める度に「なんだかねぇ・・・」とため息が出る始末。 年が明けて春になり再び笹や木の新芽が出て・・・今は夏。 再び一面の緑。 ところで、パイオニア植物という言葉を聞いた

野草食日記 252 ベニバナボロギクの和風パスタ

6月末、友人の家へ遊びに行った際、近くを散策したらベニバナボロギクが生えていたので持ち帰り、お昼ごはんに友人がパスタを作ってくれました。 冷蔵庫にあったソーセージと一緒に和風味のオイルパスタに。 これがとても美味しかった。 粉チーズも合う合う! お盆休み、夫が昼ごはんはパスタがいいというので、友人のレシピを再現することに。 ニンニクをオリーブオイルで茹でるように炒め、ベーコン、ソーセージを炒めたあと、ざくぎりベニバナボロギクを投入。 葉っぱがしんなりしたらパスタを入れ、麺

野草食日記 251 ヨモギ入り米粉パン

最近米粉パンを手作りするようになりました。 粉物は分量をきちんとしなければうまくできないというのが常識ですよね。 普段料理する時、レシピはいつも使う材料だけチェックし、計量はせず目分量と感覚で料理する派です。 当然粉物料理は苦手意識が強く、これまで意識的に立ち入らないようにしていました。 そんな私がパンを作り始めたきっかけは、3月に友人のみやびちゃんとランチをした時のことでした。 彼女が習って手作りを始めたというパンを一塊りプレゼントされたのです。 それは米粉を材料にして

野草食日記 250 ベニバナボロギクの韓国風和え物

うちの菜園は零れ種で育ったベニバナボロギクでいっぱいの7月です。 ベニバナボロギクは秋の野草と思っていましたが、適温であればどんどん発芽するのですね。 すでにレンガ色の花を咲かせているものもあります。 今朝、起きてすぐ、2階の窓からこんな光景を目にしました。 思わず、獄門島か?!と思いました。 なんだと思います?! もう少し近づいてみましょう。 下の方に白いふわふわしたものが見えますね。 さらにズームアップ。 鈍いオレンジ色っぽい小さな花が咲いているのが見えますか?!

野草食日記 249 アカメガシワと胡桃の混ぜご飯

昨年秋の野草ウォーキングの際、アカメガシワについてお伝えしたら、興味を持ったお一人が差し入れのお餅に巻いて蒸し煮にし、参加者全員で味見をしました。味付けはシンプルにお醤油のみ。 私は一度アカメガシワを茹でてお浸しで食べたことがあるのですが、あまり美味しいと思えませんでした。 でも、何故かお餅と合わせると美味しく感じるのです。 桜餅もあんこを包んだお餅と一緒に食べると、香りと塩気がアクセントになって美味しいと感じるけれど、桜の葉だけをお浸しで食べたりはしませんよね。 それと似

野草食日記 248 ツユクサと人参の白和え

去年は庭に数本生えているだけだったツユクサが、種が飛んで今年はあちこちにスリムな葉を伸ばしています。 ほんの味見程度しか食べられなかった昨夏。 すでに花が咲いていたせいか、食べると毛羽だつような舌触りを感じて、??でした。美味しいと聞いてたから、そんなはずはない。 きっと食べる時期が遅すぎたのかも。 2021年。 まこも乳酸菌入りのボカシ肥料を庭にも畑にもあちこちに撒いていたら、野菜も花も生育がよく、その余波でツユクサまでぷっくら肉厚に育ちました。 いやぁ、これは柔らか

野草食日記 247 山うどを初収穫

少し前の話になりますが、この春は友人にヤマウドを教えてもらって見分けられるようになりました。 一度形を覚えると今まで素通りしていたところで、あ、山うどだ!とパッと目が行くようになるから不思議です。 山うどは大きな葉を伸び伸び広げていて何だか気持ちよさそう。 小さいこと気にすんなよ!となんでもおおらかに受け入れてくれそうな姿をしています。 茎から出た芽。 天ぷらにすると美味しいところ。 収穫後、ベンチで記念撮影。 ネットで見ると、土を掘り起こして白いところから収穫してい

北鎌倉野草部 17 ゆるり北鎌⭐︎野草ウォーキング 6月の開催記録

東海地方までは今年は梅雨入りが早く、関東も5月中に梅雨入りしてしまうのではないか?!と懸念していましたが、何とか持ち堪えてますね。 6月8日の野草ウォーキングは晴天に恵まれ、30℃を超える夏日となりました。 鎌倉近隣の皆様にお集まりいただき、汗をかきながらの散策でした。 それでも、新鮮な空気は気持ちよく、とても和やかで楽しい会となりました。 今回のテーマはクサギです。 植物の中には希少なものもあれば、増えすぎて困るものもあるのですが、私がテーマにする植物は、増えすぎて困る

野草食日記 244 クサギとレンズ豆のキーマカレー

つい最近、いつも買い物をしている大船にインドの食材を売るお店がオープンしました。シンプルな棚に商品が無造作に置いてあるディスプレイ(?)、販売してるのは多分インドの方。 そこだけ日本じゃない不思議な雰囲気が漂い、インドへ旅行したかのような気分が味わえます。 ここで、見たことのない小さなボトルを見つけ、何だろう?!と思っていたら、帰宅後Youtubeの「ナマステご飯」で同じものが紹介されていたのを見てしまいました。なんたる偶然! その名前はヒング。 ヒングという名前を初めて

北鎌倉野草部 15 ゆるり北鎌⭐︎野草ウォーキング 5月8日の開催記録

昨年秋からスタートしたゆるり北鎌⭐︎野草ウォーキングは、これまで友人知人のご参加が多かったのですが、5月の会はほぼ初対面の方ばかり。 ちょっぴりキンチョーでありました。 そうそう、4月3日に藤沢のゆいの畑で行った野草の会もそうでした。 知らない方ばかりでどうなることかと思ったけれど、やってみたら楽しかった。 30代〜40代前半の頃、ブログなどでちょいと自分を演出しちゃってだんだん苦しくなる経験を経てきました。 いやぁ、これはもう自分をそのまま出すことが楽に生きることに繋が

野草食日記 243 ペーパーバック発刊のおしらせ

2月〜3月は、「山菜王国 山菜・薬草で地域おこし」という題名のペーパーバックの編集と校正作業に関わらせていただきました。 八王子にある山間の集落で現在進行中の山菜や薬草による地域活性化について紹介する内容です。 私は主に、地域活性化の中心となっている通称・炭焼三太郎さんのメモとインタビューから八王子市上恩方地区の祈りの山の現在をレポートしたページと、山菜・薬草の成分と効能についてのページを担当しました。 ↓写真は炭焼三太郎さんと地域活性化の拠点となっている古民家炭焼三太