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野草食日記

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身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
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2019年6月の記事一覧

野草食日記 79  肉桂の葉とケセンダンゴ

去年、北鎌倉に肉桂の樹があることを知り、この葉っぱの活用法はないものかと調べたことがあります。 お湯を注いでハーブティーというのもありましたが、なんか微妙な感じで。 それでも、きっと何かあるはずとネットで検索していたところ、九州の郷土菓子でケセンダンゴというのを見つけたのです。 団子の粉にあんこを混ぜ肉桂の葉で挟んで蒸したもの、らしい。 おばあちゃんが作り方を解説しているような動画もあったのですが、今ひとつ作りかたがわからなくて、ただ、それを食べている10代の女の子達が「

野草食日記 78 梅に赤紫蘇を入れました

ご近所に住むチコさんから、近くで野菜を作っているNさんを紹介してもらったのが2週間ほど前のこと。 その時に梅干し用の赤紫蘇を分けて欲しいとお願いしておきました。 勿論、八百屋さんでも時期になれば赤紫蘇は手に入ります。 でも、採れたての、しかも出来るだけ自分が暮らす地域の素材で梅干しを作りたいと思っていたので、ほんとタイムリーに紹介していただいてよかった。 買い物に行く時、毎回すこし回り道をして赤紫蘇の育ち具合をチェック。 先週、運良くNさんに会えて話をしたら、6月末頃だっ

野草食日記 77  ヤブガラシの栄養価とヤブガラシ納豆、そしてカルシウムとの関係

モロヘイヤのようなぬめりがあるヤブガラシは納豆ととても相性が良いです。 すっかり朝ごはんの定番となりました。 これだけ我が家の食卓の常連となっているヤブガラシですが、栄養価の点ではどうなんでしょうか?! 野草の栄養価については、多分一般的にあまり明らかになってはいないだろうと思いつつも気になったので調べてみることにしました。 ヤブガラシは亀の餌になる植物のようです。 亀を飼っている人達がお金を出し合って成分分析に出した結果が、ネット上に公開されていました。 それによると

野草食日記 76 クサギの葉っぱを食べてみる

美しいエメラルドブルーグリーンの実がなるクサギの木。 染色に使うことは知っていましたが、野草の本を見ていて食べられることがわかりました。 引越し前、裏庭の斜面にクサギの木があるのを確認していたものの、春になり新芽が生えてきても、高木なので葉に手が届かない。 ずっともどかしい気持ちで眺めていたら、最近になって家の通路脇のひこばえが、クサギの葉に似ていることに気づきました。 高さは私の胸のあたり。 採取するにはとても都合がよいのです。 植物に詳しい方たちに尋ねると、やはりクサ

野草食日記 75 冷凍たけのこご飯の素

4〜5月の孟宗竹の時期に、たけのこが沢山採れすぎる悩みについて書きました。 ひとまず冷凍できることがわかり、せっせと冷凍たけのこづくりをしていた時に、年上のちょっと素敵な女性から、たけのこご飯の素を作ってうちでは冷凍しているのよ、と教えてもらいました。 時々帰ってくる息子もたけのこご飯は好物なので、その時のためにもと、それ以降採れたものは薄く刻み、出汁醤油で少し濃いめに煮つめ、汁ごと冷凍庫へ。 大まかに1回分づつ使えるよう薄く平らに固めて割っておきます。 味や歯ざわりな

野草食日記 74  ヤブガラシと鶏ハムのマヨネーズ和え

我が家ではすっかりヤブガラシがおなじみの野草となり、少しづつオリジナルにチャレンジし始めています。 野草というよりは、もう普通に野菜として使っている感覚です。 モロヘイヤのように納豆と混ぜるのは朝の定番になりました。 昨晩は、鶏胸肉で作った鶏ハムとシンプルにマヨネーズ和えにしたら合う合う! ヤブガラシの滑りとマヨネーズが肉に上手く絡んで、シャキシャキした歯ごたえがよいアクセントになっています。 またまた使い切ってしまったので、そろそろ新しいのを摘まないと。 庭のヤブガラ

野草食日記 73 真竹のメンマとセロリの和え物

noteで、最近山の竹林で生えている細いタケノコは真竹ではないかと書いたところ、やはり真竹らしいという情報をいただきました。 なので、これからは真竹と呼ぶことにします。 先週、真竹の根元に近いほうの少し硬めのところでメンマを作りました。 油で炒めて砂糖を加え、そのあと水、中華スープの素、オイスターソース、醤油と共に汁気がなくなるまで煮ます。 仕上げに自家製ラー油を絡めて出来上がり。 はじめはそのまま食べていましたが、昨日の日曜日、お昼ごはんにセロリと和え物にしてみたところ

野草食日記 72  6月の実山椒は固かった

5月に庭の山椒の木に実がなりました。 山椒の出回り時期は普通6月、そんな固定概念を持っていたので、ひとまず一部のみを収穫し、残りは6月まで待つことにしたのです。 6月5日に満を持しての収穫作業、洗って茹でたあと一粒かじってみると・・・。 ガリっという歯ごたえ。 見てみると黒い粒が出てきました。 種です。 花椒を買った時に見かける、あの種。 多分そうに違いありません。 かといって捨てるにはもったいない、実をすり鉢で擦って、お醤油をドボドボっと加えてみます。 擦っても種を全

野草食日記 71  鎌倉中央公園と天然キクラゲ

昨日、里山保全で知り合ったご近所のCさんに、キクラゲが自生している場所に連れて行ってもらいました。 家から歩いて10分ほどのところです。 田んぼの奥の木陰に朽木が横たわっていて、ほらここに・・・と指差された先に、ぷるんとした茶色のキクラゲがありました。 キクラゲ、近くに天然のものがあるとは聞いていましたが、本当に生えているんですねぇ・・感動。 嬉しさのあまり、また採取に気を取られていたせいで写真は撮り忘れました。 新しい朽木より、古いもののほうに生えるのだそうです。 次回

野草食日記 70  カキドオシとしゃぶしゃぶサラダ

昨秋、息子が一人暮らしを始めて、私のご飯作りの幅が格段に広がりました。 というのも、偏食気味の息子は食べられる食材や調理方法がほぼ決まっていたからです。 そのおかげと言ってはおかしいけれど、色々工夫して新しい組み合わせや食べ方を発見できる楽しみもありました。 でも、これだけは絶対ダメというものもありまして。 それは生野菜。 シャキシャキした歯ごたえがどうも好きではないらしく、レタス、きゅうり、玉ねぎなど、サラダに使うようなものは一切ダメ。 トマトや大根など火を通せば食べられ

野草食日記 69  名前のわからないタケノコ その後

以前、庭に生えてきた細いタケノコが美味しかったという話をしました。 その後も時々ひょこっと生えたりするので、採取しては料理しています。 全貌はこんな風です。 昨日まで生えているのに気づかない、でも今日見るとビュビュンっと突然伸びている。一体何という種類のタケノコなんでしょうか。 なぜかナッツの風味とアスパラのような味がします。 香ばしい感じです。 この日は定番の若竹煮にして、もう何にでも使っちゃっているヤブガラシをあしらいました。 ところで先日、近くの山を歩いていたら

野草食日記 68  ヤブガラシとシメジのガーリック炒め

アク抜きをきちんとしたヤブガラシはとても食べやすいということに気を良くして、色んな料理に使いはじめています。 ライブ翌日、日曜の朝食です。 冷蔵庫にあったシメジと一緒にガーリックオイルで炒めました。 味付けは醤油少々といたってシンプル。 家庭料理はあまり手をかけすぎないこと。 それが私にとっての基本です。 もちろんここぞという時は手をかけることもありますが、普段の生活では主婦って案外時間に追われるものです。 午前中が終わったと思ったらあっという間に夕方、そんな毎日。 ヤ

野草食日記 67  ヤブガラシ料理のお披露目と小布施ワイナリーの日本酒

土曜の午後、近くで行われたライブ後の打ち上げは、いつも持ち寄りで色んな料理が並びます。私も木曜日に皆さんと摘んだヤブガラシとワカメを持参し、打ち上げが始まる直前に胡麻酢で和えてお出ししました。 木曜日に参加してくれた有志のお一人Aさんが、インスタにヤブガラシの料理写真を載せてくれたのですが、それを見て参加して下さったご家族もいらして嬉しいやらありがたいやら。 その息子さんで5歳のゆうくんが、意外なことにヤブガラシ料理を美味しいと言ってモリモリ食べてくれたので、とっても驚きま

野草食日記 66  鶏手羽元の梅ジャム煮

梅の収穫会で分けてもらった傷梅で、少し青みが残るものを砂糖で煮たら、えぐみのあるジャムになってしまいました。 ジャムにする前に一度茹でこぼしたほうがよかったかも。 このジャムを使ってしまって大丈夫かな?!と疑問に思いつつも、鶏手羽元と人参を醤油と梅ジャム、味醂、酒で甘辛煮にしてみたら意外に気にならず。 美味しいおかずが出来上がりました。 余ったタレも勿体無いので、翌日、水を足して新じゃがを煮たらこれもイケる。 それでもやっぱりヨーグルトにかけるとえぐみは気になります。 そ