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春の野草

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3〜5月に採取できる野草をまとめました。
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#春の旬食材レシピ

野草食日記 339 秋田の蕨で手羽元のアドボ

アドボというのはフィリピンの代表的な家庭料理なのだそうです。 「漬け込む」という意味の言葉で、文字通り肉を酢などの調味液に漬け込んでから煮込み、ご飯にかけて食べるのが一般的なのだとか。 これを知ったのは坂田阿希子さんの「煮込み料理をご飯にかけて」という本に載っていたからで、アドボ以外にも、各国の煮込み料理が載っています。 本に掲載されていた他の料理も、いくつかチャレンジしました。 でも最近はいつもこのアドボばっかり作っています。 何故なら、手に入れやすい食材で作れて、安上

野草食日記 338 クサギとポテトのベーコン炒め

クサギは佃煮にすると美味しく、毎日おむすび作りをする身にとっては本当に便利な野草です。 ひとつ美味しい料理が見つかると同じものを作り続けてしまう性質なのですが、2〜3年も佃煮ばかり作り続けていたら流石に飽きがきてしまいました。 クサギは特有の香りがあります。 それもあって他の料理を試すハードルが高くなりがちで、石橋を叩いて渡るタイプの私には新たなチャレンジがしづらいということもありました。 なので昨年の観察会でクサギを持ち帰った人が、これでジェノベーゼソースを作って美味しか

野草食日記 337 イノコヅチと人参・栃の尾揚げの胡麻和え

山菜、野草の料理法というと、まず天ぷらとよく言われますよね。 アクが強いもの、歯触りや喉越しが良くないものはとりあえず天ぷらにしてしまえば間違いない。 でもね、天ぷらってそうそう毎日食べられないです。 野草でもベニバナボロギクのようにそのままお浸しや炒め物にして美味しいものはいいのですが、そうでないものは天ぷらの時以外は自然と出番が少なくなる。 イノコヅチもそんな野草の中のひとつです。 これは第二次大戦が終わる約2ヶ月前の昭和20年6月20日、食糧がなくて食べることを推奨

野草食日記 336 サシボの麺つゆ漬け

管理人役をしているFacebookグループで、サシボなる山菜の投稿がありました。 サシボとはなんぞや?! それはどうもイタドリの新芽のようなのです。 でも、うちの近くに生えているイタドリの芽よりずんぐりしていて様子がずいぶん違います。 コメント欄では鳥海山麓で採れたものは土壌の関係で酸味がなく、普通のイタドリとは別物と書いている人もいました。 これは今後の学びのために取り寄せねば・・・(好奇心で食べたいだけなんだけど) このずんぐりむっくりは鳥海山麓特有の姿形なのかな?!

野草食日記 334 クコの卵とじ丼

仕事場の近くでクコが自生しているところがあり、葉を少しだけ採取できたのでお昼に中華風の卵とじ丼を作りました。 作り方は簡単。 米油でクコを炒め火が通ったところでフライパンの端に寄せ、油を足して溶き卵を加えます。大きく返しながらクコと混ぜ合わせ、オイスターソースと砂糖少々で味付け、そして仕上げにごま油。 出来上がったクコ入り卵焼きをご飯の上に乗せます。 コツは、卵がパサパサにならないよう、火を通しすぎないことくらい。 卵をフライパンに入れてから味付けまでは大急ぎでね。 胡麻油

野草食日記 333 カキドオシとモヤシの豚しゃぶサラダ

以前にも何度か書いていますが、私は体力に自信がなく強壮作用のある植物で身体を強くしたいと願っています。 そのために昨年はクコを植え、夏にはホーリーバジルを育てていました。 ところが残念なことに、この春、クコは激しいうどんこ病の被害に遭い、思ったほど収穫できていません。 ホーリーバジルはこれから種まきです。 薬草の本をペラペラとめくり、ふとカキドオシの項目を読んでみると、虚弱な老人や子供の強壮剤になると書いてあるではないですか。 カキドオシって子供の疳の虫を抑える野草とし