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読み出したら止まらない appreciate

日本語の本を読むのに躊躇があった。だからと言って、英語の本がスラスラと読めるわけではなく、ましてや没頭して読むというようなことは全くできず。そんなふうに本とつきあってるうちに、乱視と老眼が進んだこともあって、本を読むよりケイタイの画面を見てることの方が多くなっていた。

ところが。やっぱりきっかけはジョアンナ・メイシーだったような気がする。英語版があまりにも難解で。だけど、内容が知りたかったこともあって、480 ページある日本語の本をはじからはじまで読んだ。なんというか、久しぶりに没頭して読んだ。数日かけて、一気に読んだ。

こんな読み方をしたのは本当に久しぶり。思えば移住以来、文字は読めど頭に入らず。没頭して読んだつもりでも何も覚えていない感覚。いや待て、この没頭して読めた感じは「三島屋変調百物語」でちょっと取り戻してたんだった。そう、パンデミック後あたりから、日本語の本への罪悪感が減ってたんだったな。「こんなご時世だもの、仕方ないよね」的に、何かがちょっと緩んだのかもしれない。

そういうわけで、ジョアンナ・メイシーの本が読み終わった頃から読書再開。今日は断捨離しようとしてちょっと読み始めたら、意外な面白さで最後まで読んでしまったのが、B・アンジェリス『心が満たされる心理学 もっと”本当の自分”にふれるために』(三笠書房)加藤諦三訳。1996年の出版だから、結構昔の。息子が学校帰りに毎日寄って漫画を立ち読みしていた、ホノルルのブックオフで手に入れたものだ。どんな経緯でホノルルまでたどり着いたのだろう...

今度、「ほめる」ワークショップをしようとしているのだけれど、そこのほめに当たるのが、この本の中では「賞賛」と訳されていて、元の言葉はAppreciationなんだよね。appreciationって、「感謝する」という意味もあって、ジョアンナのワークの4つのステーションの1つ目が「感謝から始める」となってるの。なんだかワクワクしてきたな。この本には「自分の感情に気づく」ことや「痛みに目を向けること」についても書いてあって、ジョアンナの本が地球規模・宇宙規模の話だとすると、こちらは個人内、個人間がテーマになった相似形。今回のワークに「感情に目を向けること」がどう位置づけられるのかな、とちょっと悩んでいたのだけれど、これで解決。本当の自分を見つけるには「感情」に目を向けることが初めの一歩になりやすい。気持ちに目を向けるワークを入れることにしよう。

「ほめる」って、ちやほやするっていうことではなく、「きちんと良さを認める」ということなのだよね。Appreciateって、面白い言葉だな。

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