おじいちゃんへ。
おじいちゃん。会えなくなってから2年経ったね。
私は割と元気にやってるよ。未だにおじいちゃんの声がどこかから聞こえてしまう気がするんだ。
2年前の今日。ママからの電話でおじいちゃんともう会えないことを知って、初めてのことでもう会えないってどういうことなのか分からなかった。
もう少しちゃんと会っておけばな、とか、そんな後悔よりもこれからおじいちゃんの家に行ったらおじいちゃんがいないことが何よりも寂しかったの。今でもそうだよ。
仕事が辛いと言ったら、もうやめちゃいな。と、家族の中で誰よりも私を肯定してくれていたよね。
私の好物がテーブルに並べば内緒で私のお皿に自分の分を入れてくれて、嫌いな食べ物は食べてくれて。そんなどうでもいい小さいことばっかり、今でも思い出しちゃう。
また来るね、といえばすぐ来てねと返ってくるその返答がこんなに恋しいなんて昔の私は知らなかった。
夢でおじいちゃんが出てきても声は聞こえないし、ただ座ってニコニコしているだけなの。私は声が聞きたいのに。
パティちゃんと仲良くやってる?きっと犬嫌いな私のことをパティちゃんはいいように思っていないだろうから、私の代わりに謝っておいて。
会えるのはもう少しあとだろうけど、私は結構おじいちゃんのことを思い出しては目に涙を溜める日々を過ごしてるよ。
誰よりも私たちを可愛がってくれてありがとうね。最後まで私の手を強く握ってくれてありがとうね。
私はまだこの世界でもう少し頑張ろうと思うよ。
次会った時はたくさん私の話を聞いて笑ってね。生まれ変わらないでもう少し待ってて。
じゃあ。また来年。
ナナ
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