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久しぶりの観劇。でも自宅で。

#leap2live さんのプログラム、mizhenの藤原佳奈さん企画の「暗闇パフォーマンス」を観劇しました。

最近はzoomを使った実験的な演劇作品をよく見てますが、zoomである以上、どうしても「配信」というか「映像作品」という感じがしてしまうのだけど、これは、「観劇」という体験でした。

プログラム自体はこんな感じ。

まず、zoomに参加して、参加者全員が部屋を真っ暗にします。画面は全員真っ黒だけど、かすかに人の気配を感じます。

そこからシンプルに、朗読作品を聴く、という体験。

終わった後は「観劇したなー」という実感がありました。

こう思う理由は何なんだろうな、と考えてみたのですが、まずは、本番が始まる前に、劇場にいる時と同じく、「ガサガサ音を立てないようにしなきゃ」とか「咳しないようにしなきゃ」と気を使うので、すなわち舞台と客席が同じ空間にある状態が再現されてたのだと思います。その結果、観客として、集中して観る態勢になりました。

それに加えて、視覚で補完するものが一切必要ない朗読作品。舞台や映像で人間が物理的に演じられない話でも表現できてしまうのが小説の良いところ。暗闇の観劇だと、なおのこと作品の世界観に没入できてしまうのです。

作品の内容はネタバレになるので割愛しますが、「闇」自体が作品のテーマでもあるようだったので、それも相乗効果で深く入り込んでしまいました。

この体験、何かと似てるかなぁと思いを巡らせたら、同じmizhenの主催した「裏参道フェス」と思い出しました。一般の居住用の建物を改装した会場で、「おうちで観劇してる」っていう手作り感と演者との近さが印象的でした。常設の劇場ではない場所で演劇を観る、というのが今日の体験と近い感じがしました。

今回は時間も15分くらいで、わざわざ劇場に演劇を観に行く大仰さはないけど、もしかしたら、演劇って、これくらい身近でもいいものなのかもしれません。

とはいえ、今日は、観劇に行ったのと同じような余韻を噛み締めて眠ることになりそうです…!


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