マガジンのカバー画像

女性の昇進・職場のジェンダーギャップ

19
女性のキャリアと職場でのジェンダーギャップについて生の体験談をまとめてます。
運営しているクリエイター

#女性活躍

大企業の女性執行役員がまだ珍しいようなので

自己紹介を兼ねて、わざわざnoteに記事を書くことにした理由を書こうと思う。きっかけは、Facebookでストレス解消と承認欲求を満たすために書き散らした投稿が意外と読んだ人のヒントになっていることをがわかったからだ。 私を直接知っている人が持つイメージほど、実は華々しいキャリアを歩んできたわけではない。まず、就職活動に失敗して大学を1年留年したし、管理職の打診を断ったこともあるし、人事権のある正式な管理職になったのも30代終盤だったし、執行役員になったのも割と最近で、同年

ロールモデルって何のために必要なのでしたっけ

「ロールモデルがいない」それが女性が活躍できない理由の一つ、という言説があります。私自身も「ロールモデルを探そうとしたけど、いない」と思ったことがありました。 最近は、自分の年齢が上がって、若い女性から(頼んでもいないのに(笑))ロールモデル候補として勝手に値踏みされることが増えているような気がします・・・。 そしてよく言われるのが、「私にはそこまではできない」「独身じゃないと無理なのだと思う」みたいなこと。「私の部下である以上、マミートラックなんてありえないと思った」な

中間管理職向けの時間管理の動画講座をリリースしました!

Udemyにて、2作目の動画講座「残業なしで成果を出す!1.5時間で学ぶマネージャーのための時間管理術【中間管理職のスケジュール管理講座】」をリリースしました! 前回は女性向け講座でしたが、今回は男女かかわらず”ジェンダーレス”な講座です。管理職に特化して残業時間を減らすコツを講座にまとめました。 2作目を制作にするにあたり、女性管理職を増やすために「自分に何ができるかな」と考えました。管理職に興味があっても「残業が増えるので無理」と諦める女性が多いことに思い至り。管理職

自分をインクルージョンできていないことに気付いた2021年

今年は、Udemyにて動画講座「女性管理職からジェンダーレスなマネージャーへ。現役女性役員が語るキャリア講座」を公開しました。初めて女性活躍というテーマについてまとまったコンテンツを実名で発信しました。「女性活躍」というテーマで実名で発信・・・。本気でやろうとしたことがある方ならわかると思いますが、かなりの勇気が要りました。矢面に立つ恐怖、ということもありますが、それ以上に「私なんぞがやってもいいのか?」という葛藤の方が大きかったです。 外形的な肩書やキャリアでいうと適任と

女性MBAホルダーのお悩み7選

今日、MBAホルダーの女性のためのキャリアセミナーに登壇しました。 45分という短い時間にも関わらず、たくさん質問をいただきました!ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。その場でこたえきれなかった点もありましたので、こちらに補足をしていきたいと思います。 MBAで学んだことがどのように仕事に役に立ったかグロービスの場合は、ほとんどがケーススタディで、レポートもプレゼンテーションも、自分がケースの主人公だったときにどう意思決定するか、というテーマに尽きます。オプション

執行役員を目指した本音の理由

とある方から「なぜ執行役員を目指すと決心したのか」という質問をもらった。若い人はおそらくそれを聞いてやる気をだしたり、高揚感を味わったりしたいのだろうが、残念ながら、私の本音はそういう類のものではない。そもそも、「やりがいのある仕事ができれば、出世は求めない」と思う方だったのだが、長い会社生活で現実に直面するにつれ、「出世を頑張った方が後悔しなくて済むだろうな」という、消去法的な選択の仕方をしたのが実態である。もともと成長意欲が高く責任感も強い性分なので、自然な欲求にまかせて

女性活躍を損得勘定で考えてみる

先日、女性活躍のテーマで無料セミナーを行いました。たくさんの方に聞きに来ていただき感無量です!今日は、そこで頂いた質問にあらためて答えてみようと思います。「女性活躍に取り組む気はあるのだが、昇格させようとしていた女性が産休・育休に入ってしまったので、結局できていない」と言い訳をする社長をどう説得するか。 経営者側は「本気でやるつもり」なのに、女性側の都合で進んでいない。ひいては「女性活躍はコントロールできない要素が大きいので、本気で取り組むのは難しい」という話ですね。経営者

女性管理職というテーマで発信する勇気【90%割引クーポンあり】

先日書いた通り、Udemyという動画プラットフォームで「女性管理職からジェンダーレスなマネージャーへ」というキャリア講座をリリースしました。友人・知人・同窓生の皆さんのおかげで、3日間で120名の方に登録いただきました。ありがとうございます!実名で「女性活躍&女性管理職」というテーマで発信するというのは、多大なる勇気が必要でした。そのことについて少し書こうと思います。 ★この記事の末尾に約90%OFFのクーポン付URLがあります★ 私が社会人になったのは四半世紀前(!!)

女性管理職のキャリアについて、動画講座を作りました【無料クーポン有】

ここ最近、Udemyという動画プラットフォーム向けに、動画講座の制作をしておりました。女性管理職比率の上昇が社会課題になっている今、悩んできた当事者だからこそ、語れることがあるのではないか、ということで、どのような発想で難所を乗り越えてきたのか、すべて詰め込んでみました。 (※無料クーポンは6月13日20時をもって終了しました。引き続き、約90%オフのクーポンを末尾に掲載しています) 約4時間弱の動画講座。スライドは188枚に上ります。オンライン動画を視聴する形態で、2分

子育てと両立する部下のために工夫したこと

6年前に今の会社に転職したときの部下だが、久々に彼女が主催するミーティングに出た。そこでしっかり場をしきっている姿を見て、とても頼もしく思った。6年前、直属の上司になった時は、彼女が育休から復帰した直後で、子育ての両立ができるか不安そうにしていた。一緒に仕事をするにつれ、彼女の強みは絶対うちのチームに欠かせないと思ったので、良い形で支援する方法を模索することにした。ご本人の努力や家族の支援、またいろいろと良い条件が重なって、今は、他の部門からひっぱりだこになるような貴重な戦力

執行役員を目指した本音の理由【ダークサイド編】

執行役員を目指した理由は以前に書いたが、そこに書いていない本音も記そうと思う。綺麗事だけではない出世というテーマ、もちろん綺麗事も本音だが、リーダーを目指す恐怖を克服するには、負のエネルギーが原動力になったのも事実だ。 嫉妬しそうな自分を回避したくなったもう7-8年前になるが、女性活躍というテーマの記事を読んでいた。そういうところに出てくるのは、海外でMBAを取得して経営コンサルティング会社に入っているような人が多かった。そしてプライベートのパートナーがいて子供を育てながら

自分を縛る制約条件、有効期限切れになっていませんか

友達の会社に中途入社したアラサー女性の話を聞いた。業界一位の大手企業に新卒でエリア総合職で入社して、その後、望む処遇が得られず悔しい思いをし続け、大好きだったその会社をやめたという。彼女の入社年は、総合職として女性は採用せずエリア総合職のみだったそうだ。その後は女性の総合職も採用され、彼女よりも優遇されていることをずっと悔しく思ってきたらしい。それでも、その会社に戻りたいと今でも思っているという。いろんな意味で胸の痛む話だった。 一方で、社会人経験20年を超えた友人と私の共