4.忘れたくないから。
公園へ2時間のカラオケが終わり、もう別れの時間だった。
彼が家に帰るバスまで40分ほど時間があった。
近くの公園を回り、バス停へ向かって歩く。
僕は相変わらず、彼を見て「かわいいな」と思う。
彼は、時よりスマホを見る。
僕と違って、彼は遊びやご飯に誘ってくれる友達がたくさんいるようで、
その友達と会話しているのだろう。
事後も、食事中も、カラオケ中もスマホをいじっている彼を見て、
僕は少し悲しく、寂しい気持ちになった。
はじめはカラダだけの関係だったのに、今では彼が愛おしく