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「細胞に宿る風」

風が目を細めて近づいて来る
皮膚の細胞が鳥だった頃の記憶の紐を辿る
言霊の匂いをかぎ分けて 吹いてくる風
いつも いつだって 私を誘う風
皮膚だって透き通る風
皮膚だってすり抜ける風
いつも いつだって 大好きだよ と云う風
想いの色に寄り添って 緩急を嗜む風
翼と羽根が同意した 風を仰ぐ者
風が瞳の中で細胞に囁やき駆ける

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