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なもちゃん ものづくりを考える

先日このツイートをした時、たくさんの共感の声をいただきました。
これについて、noteにも残しておこうと思います。

NFTって、とにかく派手なトピックが多いです。

「たった一枚の絵が、200万円で売れた!」
「つい先日始めてみたら、すぐにコレクションが完売した!」
「インフルエンサーの○○さんに買ってもらえて作品が急にバズッた!」
「芸能人の○○さんにフォローしてもらえた!」

派手。派手すぎる。このままでは派手派手の実の能力者になってしまう。

今までアニメゲームオタク界隈でコソコソと過ごしていたのでこんな界隈に出会うことはまずなく、
そもそも、NFT以外にこんな派手な界隈あるんかな?と疑問になるほど、とにかく派手です。

どれくらい派手かというと、宇髄天元さんくらい派手です。超派手。果てしなく派手。
ていうかまだ鬼滅アニメ録画溜まってるから見なければ…リアタイしたかったよ…ごめんな…
今まで内緒にしておこうと思って黙ってましたが、実は、私が天元さんの第4夫人です。

で、こんだけ派手な界隈だとつい思ってしまうのが、
「あの人はどんどんフォロワーが増えているのに、私はいつまでたってもフォロワーが増えない…」とか
「なんで私より後に始めたこの人はすぐ売れて、私の作品は売れないんだろう…」とか。

ついつい、人と比較してしまうわけです。

そして、焦る。なんか、焦る。
行き場のない不安にかられます。
私の作品はいつ買ってもらえるんだろうか?そもそも買ってもらえるんだろうか?私ってもしかして才能ないのかな?
こう思うのは当然のことです。そう悩んでしまうこと自体は何も間違っていない。

なんで不安になるか考えたんですけど、大体この2つが原因のような気がします。
①表現活動にはゴールも正解もない
②NFTやってると常に周りの派手なトピックが目に入ってくるので、無意識のうちに他人と比べる環境ができている

どちらも、上手いことポジティブに変換していければ悪いことではありません。
表現活動はゴールも正解もないからこそ無限の可能性があって面白いし、他人と比べることだって、じゃあ自分はこれが足りてないから○○をしてみようって考えることができるようになったりもします。
まぁ、どちらもそんなすぐできれば苦労しませんが。

もちろん、NFTを運営するにあたり目標を立てることはできます。(それが俗に言う、ロードマップというものになるんだと思う)
いつまでに○ETH売り上げるとか、○枚コレクションを書く!とか。
ただ、それを達成することが表現活動のゴールなのか?といわれると、なんか違う気がする。

目標売り上げ達成したら、じゃあその作品たちの価値がより高まっていくように、継続して作品を出したいと思うだろうし、もっとスキルをあげたり、感度を上げていこうと思ったりします。
修行ですよね。もはや。みんな常に滝行してるようなもんだよ。すごいですよ。

自分もNFTでオリジナル作品を出し始めてから改めて思いました。
マジで、表現活動って、ゴールが、正解が、ない。
人の眉毛は15°の角度にすれば正解!とか、頬の色はショッキングピンクにすれば正解!とか、なんか基準みたいなのがあればこんなに難しいことはないと思うのですが、あったら絶対つまらない。だから面白い。

そんな中で「NFTアートが売れる方法」みたいなノウハウを発信してくださる方がいることは、本当に感謝しなければいけません。
いつも勉強させてもらっています。

一方で、売れる売れないは、ぶっちゃけ運によるところもあると思います。
だから、ノウハウを人に教えるのがとても難しいんです。

自分次第というよりか、他人次第。

他人のどうこうを自分がコントロールできるかと言われると、素人が急にそんなことやろうったって難しいですよね。
(それをコントロールできるようにいろんな工夫をすることを、マーケティングというのかな、しらんけど)

だからそこでなんとなくつまずいた感じがして、気づけば自分の作品にも自信がなくなってきたり、これでいいんだろうか、でもなんかもうTLを追うのも疲れてきた。
と。こうやってNFT疲れは起こってくるわけです。
誰もが通る道。通らなかった人はいない。あえて断言。

そこでふと、周りを見渡したらこんなことになってたりする↓

「たった一枚の絵が、200万円で売れた!」
「つい先日始めてみたら、すぐにコレクションが完売した!」
「インフルエンサーの○○さんに買ってもらえて作品が急にバズッた!」
「芸能人の○○さんにフォローしてもらえた!」

こんなん、自信なくすに決まってます。

売れてる人羨ましい!いいな!なんでそんなすぐ売れるの?!悔しい。うらやましい。うらやましい。

私も売れたい。なんで私は売れなくてあの人は売れるんだ。私の方が長くやってるのに。なんで。どうして。
うらやましい。

理由など考えても余計落ち込むだけです。
でもー!他人のことを考えず前に進もうったってそんなの綺麗事じゃねえかよ〜〜!チクショ〜〜!!
悔しいもんは悔しいんだよ〜〜!!!なんでだよ〜〜!!なんでなんだよ〜〜〜!!!!!

そうなってしまった時、このツイートを思い出してください。私もそうする。
再掲します。

作品は、クリエイターの人生そのものなんです。
特にNFTアートの界隈では、ポッと出てきてパッと絵を描いて簡単に売れているように見えてしまう。
その作品ができるまでクリエイターが何を見てきて、何を感じてきて、どんな生き方をしてきたかまでを考えることってあまりないですよね。

レオナルドダヴィンチのモナリザとか、ゴッホのひまわりとかを見る時は、なんとなく彼らの人生に思いを馳せるのに。

どうしても、「ポッと出で売れた!」という派手なところばかりが目についてしまう。
だから、私の方が長くやってるはずなのに、あの人はすぐ売れた。悔しい。とか考えてしまう。

見た目はたった一枚の絵だけど、その作品の中には、クリエイターの見てきたもの、感じてきたものが全部入ってます。
このことを忘れずにこれからもコツコツと活動していきたいと思います。

ただこんなこといってますが、美大にいた時はくやしいの連続でしたよ。

ずっと悔しかったですよ。なんなら今だって悔しいですよ。だってみんなすごい人たちなんだもん。

私なんて高校2年生の夏くらいまで「音大でトランペット吹いて天下とるぜ!」って言ってたのに、色々調べたらピアノの試験があることを知って「え?ピアノの試験あるの?無理無理。音大受験なんてやーめた。普通の学科に進学するのも違う気がするから、絵を描くのも好きだし、まぁ、美大入りたいかも」くらいの気持ちで急に方向転換して、予備校行ってボッコボコにされて、最後までデッサン大会は最下位ラインだし、学科別の実技試験なんてなんのアイデアも出なくて先生からいつも微妙な顔されたし。褒められた記憶がほとんどない人間ですよ。

なんだかんだで合格して、参考作品描きに予備校行ったら「いや〜なもちゃんはぶっちゃけ合格率五分五分だと思ってたよ〜」と言われ爆笑。
さらに美大入学してからクラスの先生に「実技の試験○点でした」って報告したら「え?なんで受かったの?」みたいなこと言われた。え?もしかしてバグ合格?

いざ授業始まったらもう悔しいの連続でしたよ。
みんな同じ受験して合格して入ったのに、この人はメカを描くのがしぬほどうまくて、あの人は立体を作る能力がすごくて、その人はいろんなソフトの使いこなし方が上手くて。

私、もしかしてめちゃくちゃ才能ないのでは?

比較するのは違うだろと言い聞かせながらも、やっぱなんか悔しい。
もちまえのセンスの差をまざまざと見せつけられてしまった。
なんとか及第点とれるくらいのデッサン力はほんとギリギリ頑張って身につけたけど、みんなそれをゆうに超えてくる。
コンプレックス。私はなぜここにいる…
いろいろ悩んで今があります。

でも、作品はその人の人生+制作時間なんだって考え方をするようになったら、見方が変わりました。

この考え方をすると、じゃあ私の人生って…?となり、また負のループに陥ってしまう人もいると思います。
私だってそうなることももちろんある。

私も「あの人みたいにかっこいい人生歩めたらな」って思うことはありますよ。
その人なりに悩んで苦労してきた人生を第三者が見て勝手にキラキラさせてるだけかもしれないけれど。

過去の人生はタイムリープしない限り変えていけないわけだから、「この人みたいな生き方ができるようにちょっとデッサン頑張ってみよう、いろんな展示に行って感度を高めよう」とか前向きに気持ちを切り替えることはできます。
そうしたら、ポッと出のあの人は売れてるのに私は売れない。て考えになったとしても、自分にとってプラスの方向に持っていける気がしています。

私も引き続き、がんばるぞ〜!

最後に。何やら最近私のTLでハンターハンターのオタクですって人を見かけるようになったので
久しぶりにキルアちゃんを描いた。
小学3年生くらいの時から永遠好き。無限ラブ。
わたしの初恋。今までもこれからもずっと好きな男。

月並みですけどハンターハンターってほんと面白いですよね。なんなんでしょうねあの作品。
私の人生はハンターハンターと共にあります。

冨樫は健やかであればそれで良い。

(クリックでツイートに飛べます)

語り始めたら一生話してしまうのでまた今度!!

バイバーイ!!

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