第三夫人と髪飾り
先週は日本へ弾丸帰国しておりました。目的はベトナムで公開4日で放映中止になった映画をどうしても観たかったため。
舞台仲間の仲良し久堀瞳とまずは映画の前に喫茶店へ。
レトロで清潔感のある喫茶「集」でのランチ。この後すぐにもう一段暗くなりましたが髪の毛も三年ぶりに真っ赤にしました。
喫茶店のカレーはカレーというよりカリーと呼びたくなる風貌。
平日の昼だったので店内も空いていて、カリーも美味しくとても満たされました。
お腹も満たされ、渋谷のBUNKAMURAにあるシネマへ。
ちなみになぜベトナムの英語なのにベトナムで公開4日で放映中止になったかというと十代の少女の性的なシーンがあったからだそうです。
ここは、女たちの愛と哀しみが眠る 桃源郷 というキャッチコピーもグッときますが、実際の映画の内容も私はとても引き込まれました。
ベトナムの美しい風景は全体的に霧がかったような柔らかい色合いの映像でより幻想的な雰囲気を醸し出す反面、蠢く蚕やさっきまで生きていた鶏の血抜きシーンなどという現在のベトナムの街角でも日常的に行われているようなリアルでいてグロテスクなシーンも散りばめられています。そして内容も単に「昔はこうだった」的なものではなく現代の監督だからこそ描けるような描写も違和感なくあり、言葉の少ない静かな映画ながら眠たくなることもなく目の離せない作品でした。
しかしながら帰りのエレベーターで乗り合わせた年配のご婦人方の反応はやや微妙そうな感じ。ベトナムらしい陽気さとかはなくシリアスな歴史ものなので好き嫌いは別れそうです。
私はリピートして観に行きたいけど、ベトナムでは観られないのが残念。
放映している映画館は決して多くはありませんが、今ならまだ間に合うので映画好きの方にはぜひ観ていただきたい作品です。
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