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【2020年】コロナ給付金で始める自作PC パーツ編

はじめに

在学中は大学からノートPCを貸与されていたのですが、卒業に伴い返却したため、新しいPCを買う必要が出てきました。

当時はVR/AR開発・画像処理・MATLABなどのシミュレーションに使う必要があったので、GPU搭載のノートPCを使っていました。しかし、GPU付きのノートPCは重量や発熱に難があり、個体固有の不具合(BIOSループ)も多発していました。

実際、GPU搭載のノートPCはほぼ全て上記の様な問題を抱えている上に、値段も高くなる傾向にあります。そこで、今回は予算10万円程度のデスクトップPCに変えてみることにしました。予算を10万円にしたのは、例の給付金の影響です。

価格.comやブログでリサーチを続けていると、偶然にも以前と同じメーカーであるドスパラから、約10万円のデスクトップPCが販売されていました。

Ryzen 5 3500・メモリ16GB・GTX1660 Super搭載と非常にコスパが良い機種です。しかし、ドスパラでAmazon Payを利用しようとしたところ、システムエラーで決済がキャンセル扱いとなるため、購入を諦めざるを得ませんでした。後日、Amazon側のシステムに問題があったことが分かるのですが、既にドスパラで購入する気は失せていました。

他サイトでもPCを探したものの、良いものが見つからず、ならば経験の意味も込めて自分で作ろうとなったのが今回の経緯です。

自作PCを作るには

自作PCを作るのは思った以上に難しくありません。定番のパーツを購入し、ネットで調べる力があればコロナ自粛期間・休日で組み上げられると思います。

流れとしては以下のようになります。

①必要なパーツを買う

AmazonやPCショップ、家電量販店でパーツを購入します。

②パーツを組み立てる

購入したパーツをPCケースと呼ばれる箱に組み込みます。

③動作確認,OSのインストール

電源を入れ動作確認を行います。WindowsやLinuxを入れるのもこのタイミングになります。

自作PCのメリット・デメリット

メリット

好みのパーツでPCを作れることが一番のメリットになります。上手く作れば市販の同じスペックよりも安く作れ、同じ値段でもパーツの質を上げることが可能です。また、愛着が沸くのも1つのメリットでしょう。

デメリット

PCを組み上げるための知識が必要になります。決して難しい訳ではありませんが、考える内容は数多くあるので、自作経験者の力を借りたり、一緒に作業するのがおすすめです。また、保証がパーツによって変わるので、1年~数年おきの少々のメンテナンスは必要です。

パーツの選び方

必要なパーツごとにおすすめを載せています。様々な意見があると思いますが、自分が実際に組んだパーツに加え、予算10万円をベースとして、コスパが高く、はじめての自作でも扱いやすいパーツを選びました。

CPU

PCにおける脳。最初に考えるパーツとなります。

CPUのメーカはIntelとAMDに分けられますが、AMDのコスパが非常に高いため、現在はほぼAMD一択になります。Ryzen 5 3600であればほとんどの場面で問題ないので、こちらをチョイスします。

予算を削る場合は1個下の3500でも良いです。

低予算で組む場合は1600 AFを選択しましょう。


メモリ

PCが計算や処理を行う際に、一時的に情報を記憶しておく役割を持つパーツです。~GBと表されることが多く、現在は16GBのメモリが一番バランスが良いです。

今回はCorsairの16GBのメモリを選びました。

Crucialのメモリは定番かつ耐久性が高いのでおすすめです。


マザーボード

CPUやメモリを設置するための回路基板です。

AMDを積むなら,迷わずB450 Steel Legendを選択します。


GPU

主に映像関連の処理を行うパーツになります。上記で紹介したCPUを使う場合は必須のパーツになります。

自分はRTX2060を選択しましたが、GeForce系のグラフィックボードの新作3000番台が出る噂もありますので、1660 Superが最適解だと思います。

MSI・ASUSのどちらかから出ている1660 Superを選べば問題無いです。

安く抑えたい場合はRadeon RX570、GTX 1650辺りを選択します。


SSD・HDD

データを保存するためのパーツです。

SSDにはSATA接続とNVMe接続があるのですが、NVMe接続の方が性能が良くなります。上記で紹介したマザーボードはSATA接続とNVMe接続、両方に対応しているので、NVMe接続ができるSSDを選びました。

個人的に好きなメーカーということもあり、自分はSanDiskを良く使います。大学時代にポータブルSSDも愛用していたのですが、耐久性は折り紙付きです。

特にこだわりが無ければ安価で耐久性のあるCrucialを選択します。

NVMe接続には劣りますが、安価なSATA接続のSSDも十分な性能です。

大容量のストレージが必要な場合はWestern DigitalのHDDを購入しましょう。2TB~4TBのHDDが数千円で買えます。


電源

マザーボードやCPU、その他パーツに電力を供給するパーツになります。

500Wや1000Wという表記で表され、普通の自作PCだと500~700W、ハイエンドになると800W~程の容量が求められます。

電源購入当時、Amazonに在庫が無かったため、CorsairのRM850(850W電源)を購入しましたが、今回組むPCは600Wあれば十分です。

安く抑える場合はThermaltakeの600W電源もあります。


CPUクーラー

CPUは動作時に数十度の熱を発するため、クーラーで冷却する必要があります。冷却が十分に行われない場合、CPUの性能が落ちたり、故障の原因になります。

上記で紹介したAMDのCPU(3500, 3600, 1600 AF)には純正(リテール)クーラーが付属するのですが、評判が今一つなので気になる人はこのクーラーを追加で買っておきましょう。とても冷えます。


ケース

PCの顔となるパーツです。PCの中身を見たいときはパネルの片側がアクリル・ガラス版になっているものを選びます。

自分はFractal Designのケースを購入しました。少々値段は張りますが、剛性・静穏性・メンテナンス性が最強です。北欧のメーカーということもあり、デザインも美しく感じます。1つ問題があるとすれば、中身が見えないので流行りのLEDが光るPCを組みたい人は別のケースを選ぶ必要があります。

光るPCを組みたい、または、安く済ませるならこちらを選択します。

定番のケースです。


OS

自作PCの場合はOSを別途購入する必要があります。Hyper-Xやリモートデスクトップを使うならPro、使わないならHomeです。

某フリマサイトなどでは数百円でプロダクトコードが販売されていますが、使う場合は自己責任でお願いします。

Linuxはもちろん無料です。

Proは何かと使い勝手が良いです。


構成例

12万円コース

自分が実際に組み立てた構成です。大学時代の先輩からCorsairの簡易水冷を譲っていただけることになったので、メモリや電源もCorsairに統一してみました(後に虎徹に変えた)。しかし、GPUがややオーバースペック気味、電源容量が大きすぎるなどの点もあるため、改めて構成したのが10万円コースです。

CPU           AMD Ryzen 5 3600                        23,980円
CPUクーラー      虎徹 Mark II                              3,636円
マザーボード    ASRock B450 Steel Legend                 11,881円
メモリ          Corsair DDR4 16GB(8GB×2) 3200MHz          9,677円
GPU            MSI GeForce RTX 2060 VENTUS XS 6G OC     38,529円
SSD・HDD     SanDisk M.2-2280 SSD/Extreme Pro 500GB   12,480円
電源        Corsair RM850x 2018 850W                 13,191円
ケース       Fractal Design Define C Black             9,682円
OS        Windows 10 Pro (手持ち)                        0円

                                                        -------
                                               計(税込) 123,056円

10万円コース (おすすめ)

最もおすすめな構成例です。12万円コースからGPUや電源などを変更しました。PCを光らせたい人はケースをThermaltake Versa H26 Blackに変更して、メモリもゲーミング仕様の光るタイプを購入すると良さげです。

CPU           AMD Ryzen 5 3600                        23,980円
CPUクーラー      虎徹 Mark II                              3,636円
マザーボード    ASRock B450 Steel Legend                 11,881円
メモリ          Crucial DDR4 16GB(8GB×2) 2666MHz          9,085円
GPU            MSI GeForce GTX 1660 SUPER AERO ITX OC   26,919円
SSDHDD     Crucial M.2-2280 SSD 500GB                8,465円
電源        Thermaltake Smart 600W                    5,686円
ケース       Fractal Design Define C Black             9,682円
OS        Windows 10 Pro (手持ち)                        0円

                                                        -------
                                                計(税込) 99,334円

7万円コース

10万円コースからCPUやGPUを変更したものになります。ゲームなどのハードな使い方をしない場合の構成例になります。

CPU           AMD Ryzen 5 1600 AF                     11,286円
CPUクーラー      AMD 純正クーラー                                0円
マザーボード    ASRock B450 Steel Legend              11,881円
メモリ          Crucial DDR4 16GB(8GB×2) 2666MHz          9,085円
GPU            MSI Radeon RX 570 ARMOR 8G               17,446円
SSDHDD     Crucial M.2-2280 SSD 500GB                8,465円
電源        Thermaltake Smart 600W                    5,686円
ケース       Thermaltake Versa H26 Black               4,378円
OS        Windows 10 Pro (手持ち)                        0円

                                                        -------
                                                計(税込) 68,227円

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