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生成AIを使ってMVを作成した体験談③|にじジャーニーで画像を作る

はじめに

最近、生成AIを活用してミュージックビデオ(MV)を作成するという新しい挑戦をしました。
使用した生成AIツールや制作過程、そして得られた成果について詳しくご紹介します。

前回までは、Geminiで歌詞を作り、Sunoでボーカルとメロディを付けて曲に仕上げたというところまで書きました。
今回は、MVにするための画像をにじジャーニーを使って生成していきたいと思います。

作成した作品の紹介

生成AIを使って作詞・作曲をし、更に生成AIで作った画像を集めて1本のMVに仕上げました。

使った生成AI:
作詞:Gemini
作曲:Suno
イラスト:にじジャーニー

YouTubeにアップロードした概要

にじジャーニーを使ったMVの画像制作

にじジャーニーの紹介

にじジャーニーは、イラストを生成するためのAIツールで、特に日本のアニメスタイルに特化しています。
Midjourneyと同様に、テキストプロンプトを入力するだけで高品質な画像を生成することができますが、にじジャーニーは日本語のプロンプトにも対応しているため、日本語話者にとって非常に使いやすいツールです。
また、にじジャーニーはキャラクターの表情やポーズを細かく指定できるため、アニメーション制作やMV制作において非常に役立ちます。

にじジャーニーの登録方法と無料で使えること

にじジャーニーを利用するためには、まずアカウントを作成する必要があります。
以下の手順で簡単に登録できます。

公式サイトにアクセス:
にじジャーニーの公式サイト(nijijourney.com)にアクセスします。

アカウント作成:
メールアドレスを入力し、パスワードを設定してアカウントを作成します。

利用開始:
ログイン後、すぐににじジャーニーの機能を利用できます。

無料プランの詳細

にじジャーニーは無料で利用可能なプランを提供しており、1日に生成できる画像の数に制限があります。
また無料プランでは、商用利用は制限されています。
思い通りの画像を生成するためには無料プランでは物足りなさを感じるため、より多くの画像を生成したい場合や商用利用を希望する場合は、有料プランにアップグレードする必要があります。

日本語でプロンプトが書ける強み

にじジャーニーの大きな強みは、日本語でプロンプトを入力できる点です。
これにより、日本語話者が直感的にプロンプトを作成し、希望通りの画像を生成することができます。
以下に、プロンプトの書き方について説明します。

キャラクターの詳細:
キャラクターの年齢、性別、職業などを指定します(例:20代の仕事ができるキャリアウーマン)。

状況やポーズ:
キャラクターの状況やポーズを指定します(例:たくさんの書類を抱えている、ちょっと髪が乱れている)。

スタイル:
イラストのスタイルを指定します(例:手描きイラスト、細かいディテール、はっきりしたアウトライン)。

追加の要素:
その他の詳細を指定します(例:透明感のある瞳、16k解像度)。

同じキャラクターの違う表情をたくさん作る方法

にじジャーニーでは、同じキャラクターの異なる表情やポーズを生成することができます。
これにより、アニメーションやMVにおいてキャラクターの多様な表現を実現できます。
以下に、具体的なプロンプトの例を紹介します。


生成された画像

ちびきゃら、20代の仕事ができるキャリアウーマン、たくさんの書類を抱えている、ちょっと髪が乱れている、黒い髪を後ろにひとつにまとめている、Multiple poses and expressions、手描きイラスト、細かいディテール、はっきりしたアウトライン、透明感のある瞳 16k --niji 5 --ar 7:4

プロンプトの例

「Multiple poses and expressions」というプロンプトを使用することで、にじジャーニーは指定されたキャラクターの多様な表情やポーズを生成します。

また、Vary(Region)の機能を使って、範囲を指定して変化をさせていくことも可能です。

少しずつ変化させて生成し直していく過程

顔の表情が気に入っていたら、顔の表情以外の部分を選択し「満面の笑顔でガッツポーズ」や「ビールジョッキを持って乾杯しようとしている」などをプロンプトを修正して再生成していきます。

背景画像の生成

MVの背景に使用する画像もにじジャーニーで生成することができます。
以下に、背景画像を生成するためのプロンプトの例を紹介します。

大企業の日中のオフィス、全体的に白い、整然としている 16k --ar 7:4 --niji 5

プロンプトの例
大企業の日中のオフィス

画像の編集と動画の仕上げ

生成した画像をPhotoshopで丁寧に切り抜いたり、背景は動画作成ソフトで動かしたりエフェクトを加えたりして、先に作成していた楽曲とともに1本の動画へと仕上げていきます。

残念ながら、すべてをAIで作るにはまだまだ限界があり、人の手を加える部分は多いように思えます。
ですが本来、イラストを描く人や歌を歌う人やミキサーの人など、多くの人の手を借りて作っていくオリジナルMVも、ひとりの作り手でここまでできてしまうというのが貴重な体験でした。

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