1人鍼灸院の経営のコツ。売上を下げる努力をすべき理由
今年は、売上を、下がる努力をします。
おかげさまで、毎年、売上は、上がっていました。
コロナの影響も、それほど、痛手ではなく、もともと、小さな鍼灸院なので、やってこれました。
一昨年に大幅に値上げをして、施術料約20%アップ。初診料に関しては、倍にしました。
今年の目標は、売上を下げることです。
一見、おかしな目標ですよね。
それには、根拠があります。
売上とは、なんでしょうか?
一回の施術料 ✖️ 通院回数
そうです。
気づいていただけましたか?
通院回数を減らす努力
すなわち、早く治す、来なくても良くなるような治療をしていくべきなんです。
先日、ご新規で来られた方が、以前、1年以上、他の鍼灸院に、通っていて、効果も感じていたし、たしかに、1年前に比べると、家族も良くなったと言ってくれたらしいのですが、やめどきが、分からんかった。
幸い?風邪ひいて、キャンセルして、それで、やめることができたというのです。
そして、また、鍼灸を受けたくなったんですが、前の鍼灸院には、行きづらいし、また、ダラダラ通うのも困るとのことでした。
なんと、正直な患者さん。
これには、考えさせられました。
鍼灸院としては、通院を継続することをすすめる理由は、あります。
① 症状がよくなっても、体質までは、まだ変わっていないので、ここで、やめたら、また、ぶり返す可能性があるので、体質改善まで、治療させてもらいたい。
② その方の、年齢、既往歴の長さなどを鑑みて、続けて、メンテナンスに来ていただきたい。
③ 経営的に売上を確保したい。
しかし、ここで、ダラダラ、次の予約を促すと、患者さんとしては、不信感、不安が出てくると思います。
私は、最近は、よくなってきて、それを患者さんも、感じておられる場合、今後の方針を少し前もって、お話します。
「あと、2回来ていただいて、持続するようでしたら、一旦終わりを考えていますが、どうですか?」
「だいぶ、よくなったので、もっと、通院間隔をあけてみてみたいです。」
「良くなったので、本来なら、一旦終わりにしたいと思います。今までの辛かった期間が長いので、すぐにやめてしまうより、メンテナンスという感じで、1ヶ月に一回とか、来ていただくと、安心だと思いますが、いかがですか」
患者さんは、もうそろそろ、終わりたいと思っているかもしれません。
いやいや、ずっと通いたいと思っているかもしれません。
あくまで、私は、意見を言って、相手の意向もお伺いして、関係性を維持していけたら、いいと思います。
一旦終わりにしても、そういう終わり方でしたら、また数年後、来てもらえます。
実際、3年以上たって、来ていただいたり、1年経って、また、同じような症状が出て、慌てて来られたり、よくあります。
そういう意味では、売上を減らすのは、売上を未来に先送りするという事です。
早く治すように、腕を上げる努力をしていきます。
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