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教える人のハニラミメソッド

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私は英語教師です。自分の運営する教室、生涯学習センター、親子サークル、小学校などでほとんど全部の年齢の皆さんに英語をご指導しながら見つけたアイデアや考え方をシェアします。 もし…
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2021年8月の記事一覧

再生

ヘボン式ローマ字の秘密

中学に入るなり出てくるローマ字。 「え?小学校の時に習ったローマ字と違うやん!」と乗っけから混乱が始まります。 ここでは、なぜ中学英語の最初にローマ字が出てくるのか、なぜそれがヘボン式なのか?を解説しています。 追記:この動画、先生方からの反響が大きいですね。 私は小学校6年生が卒業を控えた頃にこのお話をプレゼントしていました。今までの「国語」のローマ字とこれから中学で習う「英語」のローマ字は違うからね、って一言添えるだけで混乱が避けられます。たかがローマ字かも知れませんが、ヘボン式から始まるローマ字は、英語の発音の特徴とも深い関係がありますので知っておくと便利です。  皆さんがふんわりと中学英語に着地出来ます様に。。。

自分の人生を生きる人を育てるために

教室運営者の覚悟 英語教室を運営している私。数年前に大きく舵を切った。 『うちは読み書きはしません。スピーキングがメインです』 『英検や受験を目標にした英語教育は行っておりません』  そして中学生のレッスンも「受け身から自発」に舵を切りった。英文法のワークや英単語テストをカットして、アイデア豊富な先生に毎回発話のアクティビティーを入れてもらっている。英語を覚え込むのではなく、英語を使って表現をする。そうして使う中で英語を身につけていく。テストの点を保証してしまうと、私たちの目

今を生きる先生の独り言

 長く教育に携わっていると、「勉強出来なくてもスポーツがあるじゃん」とか「目的を持て」とか「やれば出来る」とか。言葉をかけ続けられて育った自分としては、その言葉の意味や背景さえ感じられないくらいに「ただ耳に入ってくる当たり前の言葉」になってしまっていることに気付くよね。そして自分自身も何の不思議もなく「愛情の印」としてかけてしまう言葉でもある。  でもこうして言葉一つ一つを味わってみると、まぁ、どんだけ期待を背負わせてんだ?!子どもの選択肢を奪ってたんだ?って気が付いて凹む

英語が苦手になってしまった人へ

 幼児や小学生の時にワイワイ楽しく英語で会話していた子たちが、中学生になって「自分には無理」って言い出すのを見ながら生徒に話すこと。 「英語のテストで点が取れないイコール英語が苦手やないよ。みんなは英語でよく話せてる。先生が保証する。英語のテストと今みんなが持ってる英語の会話力は区別しておいてね」  だってそうでしょう?単語のスペルを一字一句覚える力は暗記力。英語力ではないの。一度か二度しか言わないリスニングテストで聞き取る力は実践で必要かしら?  せっかく持っている力

How was your weekend? 何かgoodだったこと教えて。あ、このgoodは「自分にとって」だから。 このgoodを他の人に決めさせちゃいけないよ。 この言葉で子どもたちがパッと顔を上げる。そうよ。あなたの感情はあなたが決めるの。人に決められちゃいけない。

想像力という力

  学力、判断力、対話力…いろいろな「力」にスポットが当たっては、その必要性だけは理解しても「その力が無いから困っているんだよ」という人は多いと思う。だから、人が知りたいのは「どうやって」その力をつけるか。出来るだけ早く、簡単に、その力を得たいという人が多いからこそ、そういうノウハウ本は売れるし「〜力」というタイトルの本が売れる。  もう一つ私の専門である「英語力」も今多くの人が喉から手が出る程欲しい力だろう。英語力を上げるためのノウハウ本はダイエット本と同じく即効性は無いと

発信はトイレから

 定期的に何か書いたりyoutube動画を作っては発信している私に、友人たちは「よく発信しようって気になるね」と感心しているのか、呆れているのか。確かに私自身は「これは良い」と思ったら人に伝えたくなる性分の様。でもそれをわざわざ「発信する」という一手間もふた手間もいる様なことがなぜ出来るのか、と言われると確かになぜだろうかと考える。  日本の教育でも、これからは「数ある情報の中から自分に必要なものを抽出し、その内容を読み取り自分の中でしっかり理解して、それを新たな情報として発