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教える人のハニラミメソッド

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私は英語教師です。自分の運営する教室、生涯学習センター、親子サークル、小学校などでほとんど全部の年齢の皆さんに英語をご指導しながら見つけたアイデアや考え方をシェアします。 もし…
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2021年7月の記事一覧

東京オリンピック2020に学ぶ

 先日、成人間近の我が子と昔のテレビ番組を観ていた。私は懐かしさもあって笑って観ていたが、子は明らかな嫌悪感。言われて気付いたけど、80年代のテレビは今には通用しない笑いや会話の宝庫なのだ。改めて私は自分の中にあった「だってさ、そういう時代だったから」を感じて悲しくなった。  子どもの頃大好きだった「ちびくろさんぼ」が問題視された時、ピンとこなかった。あの頃日本ではそれがわかりやすく議論されることはなかったし、あったとしても私たちには届かなかった。その点で言えばこうして日本

友人がポツリと言った「〜分の一になった人しか、本当に自分にも起こり得るって思えないんよ」が心に沁みた。  まさか私にこんなことが?という経験をした人は、物事をもう少し自分のこととして捉えるし、自分の人生を主体的に生きる。人にも寄り添える。

出来ない言い訳

 人は何かどうしてもしたいことがあったら、どうにかしてしようとする。時間を割いても、予定をずらしてもそれが出来る様に何とかするだろう。  でも、ちょっと気が乗らないものや面倒なこと、自信がないことは先延ばしにするのは人間の性。私はこれを敢えて自分に許している。  ただちゃんと認める分、出来ない言い訳をするのは止めようと思っている。自分の気が乗らないから後回しにしています。でも必ずする予定です、といつかの自分を信じる。そして実際、いつもある瞬間にタイミングが来て難なく波に乗る

必要なのは経験と...

 車を運転していると、前方の車道に人影があって驚いた。 自転車を路肩に停め、道路の真ん中で何かを拾おうとしている。 小さなタバコの箱だった。 私はゆっくり車を停め、彼が拾って自転車に戻るのを待った。ただでさえ大きな車。人を前にして脅威にならないように、静かに出来るだけ笑顔で見守った。  と言うのも、慌てて拾って自転車に戻るその人を見ながら自分自身もバイクを走らせていて買い物かごからネギを落としてしまったことを思い出したからだ。バイクを路肩に停め、ネギを拾うタイミングを見てい

英会話の平面と立体

 英語を教えています。と言うより、英語からいろいろを教わっています。生徒さんとの語らいは相手が赤ちゃんでも子どもでも大人でも、本当に学び深いものです。  先日大人の生徒さんが「英語では平面から立体になった時に混乱する」と言われたのがとても印象深かったので、その言葉を広げて考えてみたいと思います。平面はいわゆる学校英語で習った英作文。立体は実際の会話。大人の方の学校英語→英会話の障壁はここにもあった!これを探すのに生徒さんの視点はかなり大事になります。  確かにテストでは間