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宿泊型産後ケアを利用してみた

旦那のフジロックに合わせて、宿泊型産後ケアを利用してきました。

例年、この時期は4泊5日で不在にするのだけど、今年は息子が産まれたので3泊4日にしたそう。
それでも「育休中に行くのってどうなの?夏休みじゃないんだぞ!」と不満ありありだったけど、毎年帰りに翌年の予約をしてくるし毎年友達を車に乗せて一緒に行っているので仕方ないと諦めた。

産後ケア利用申込時のコーディネーターさんとの面談で、わたしが利用出来る施設はすでに決定していた。出産した産院とは別の、隣の市にあるプールやスタジオがついた豪華な産院だ。

息子と2人きりで外出するのは初めてだし、ベビーカーで電車に乗るのも初めてだし、2泊3日しか出来ないので残り1日はワンオペになるし、外出後の息子は荒れるし...と不安がいっぱいだけどプロに聞きたいことが聞けるいい機会だと思って利用させてもらう事にした。

当日は9時頃家を出発。7月末、外はすでに灼熱で赤ちゃんには危険な暑さだ。UVケープを掛けエアラブ全開で急いで且つ丁寧にベビーカーを押しながら駅に向かい、空いてそうな各駅停車の電車に乗った。
乗り込むのはすんなり出来たけど、降りるのはどうするんだと急いで調べる。どうやら対面のままわたしが後ろ向きで先に降りるらしい。2泊3日といえど結構な荷物を積んでるから隙間が怖いなと思いながら慎重に降りているとおじいさんが手伝ってくれて「暑いから気を付けてね!」と言ってくれた。とってもありがたい。
自分が出産するまではベビーカーで電車に乗ってる人ってもう慣れっこで1人でも余裕なんだろうなと思っていたけど、わたしみたいな初めての人も居たのかもしれない。もっと気にするべきだったなと反省。

電車を降りてから徒歩10分くらいの距離を、合間合間でドラッグストアやコンビニで涼みながら産院に到着。息子は汗もかかずにさらさらぽかぽか手足で寝ていたので熱中症などは大丈夫そう。よかった。ほっ。
でもわたしの装備はエアリズムのアームカバーだけだから汗びっしょびしょ。ママって大変だな。

産院に着くと入院手続きとPCR検査をして、個室部屋に案内される。
入院中の息子のお世話はどうするかと、授乳量を確認し、オムツと着替えと哺乳瓶を渡した。
うちは完ミなので、入院中ほぼ預かってもらうことにした。母親なのに子供の世話をしなくていいのだろうかと悩んだけど、「お産が立て込んだらお世話してもらうかもしれないけど、基本的にはこっちで預かるからゆっくり休んだら?」と提案してもらったので甘える事にした。

息子を預かってもらい手持ち無沙汰になったので、1人時間を手に入れたらやろうと思っていた刺繍セットを広げる。SNSでみた「100均アイテムだけで作れるネームタグ」を作る事にした。
検査もなく誰も訪ねて来ないからひたすら没頭し、短時間で1つ完成。普段じゃこんな時間と心の余裕ないな。

前回のミルクから3時間経った頃、内線で「泣いているのでミルクを持って行きますね〜」と連絡が来た。クッションを使わない授乳姿勢を見せて欲しいとお願いしていたからだ。
数時間離れていた息子は空腹と眠気でギャン泣き。今まで保育士さんとご機嫌に遊んでいたらしい。
哺乳瓶を口に入れてもらってもずっとギャン泣きで飲まず。飲んでも咽せて咳き込む。そしてまたギャン泣きの繰り返し。結局60ml残しの100mlを飲んで寝てしまった。
慣れない場所だし、活動限界を超えて遊んでたから疲れすぎたんだろう。わたしが楽する為に来たことによって、息子は疲れて大泣き。今までで1番の泣き方だった。可哀想な姿を見てさっきまで自分時間を楽しんでいた事が一気に申し訳なくなる。

助産師さんと息子が戻ってから、このままずっと預けてていいのか?と自問自答。慣れない環境とはいえ、わたしがお世話した方が息子は落ち着くんじゃないか。でも自分でお世話したら来た意味ないし、家に帰ってからやっぱりお願いすればよかったと後悔しそうだし中途半端にお世話して預けてってやってたら息子も混乱しそう。
と綺麗事を言ってるけど、せっかく来たんだから休みたい。2泊3日、お世話をお願いしてリフレッシュした分帰ったらもっともっと愛情を注いで接しよう。そう決めて自分時間を過ごす事にした。

豪華な食事に3時のおやつ付き。オプションでアロママッサージをお願いした(←結構楽しんでる)。
スタジオで行われるストレッチにも参加。当たり前だけど周りは出産直後の人ばかりで、会陰が痛い〜とかむくみがすごい〜とかって話してる。なんかすでに懐かしいな。あの頃に戻りたいな。もう1回新生児からやり直して、もっといいママでお世話し直したいな。と思ったり。

1日目の夜は息子に会いたくなってスマホの画像や動画を見ながら泣いてしまった。
会いたいけど連れてきてもらうのは忙しそうで気が引けて頼めなかった。

朝の6時から10時は回診があるから息子を見るように言われていた。早く会いたくてそわそわわくわくしながら息子を待ち構えているとコットにぱんぱんな状態で寝ている息子登場。わたしのベッドに下ろし、一緒にごろごろして歌を歌ったりして遊んだ。愛しさが込み上げてまた泣いてしまった。

11時近くになると助産師さんがまた息子を預かってくれた。翌日10時にはここを出るので、もうゆっくり出来るのは今日だけ。何かしなきゃと思うけど本来なまけもののわたしは結局ずっとテレビを見て過ごした。こんなんでいいのか。

翌日は9時過ぎに息子が部屋に来た。にこにこしている。ママの1人時間を作ってくれてありがとね。
今日もかなり暑いのでタクシーで帰ろう。
息子とタクシーに乗るのも初めてなので何度もイメトレ。イメトレ通りに息子を後部座席に寝かせ、速攻でベビーカーを畳んでドライバーさんに預ける。寝返りしないうちだから出来るやり方だな。

疲れていたのか家に着くと息子はすぐに爆睡。
行くの迷ったけど、悩みや不安を聞いてもらったり、お世話も変わってもらえて家で1人で悶々としてるよりよかったな。
あと、SNSでは「まあるい抱っこ」とか「両手を真ん中にして抱っこする」「首が座っても首を支えて持ち上げる」とかいろんな情報が溢れているけど、全ての助産師さんがそうしている訳ではないんだな。何が正しいかは分からないけど、自分がいいと思ったやり方を取り入れていこうと思った。

こんな感じで宿泊型産後ケアは終了。
自治体によって日数や金額は違うけど、わたしは出来ればもっともっともーっと宿泊型を利用したい。訪問型やデイケアでは休まりきらない。それどころか短時間の為に準備したり、助産師さんと共に過ごしたりすると余計疲れたりするし。
持て余すほどの自由時間と、8時間通しで寝られるのは宿泊型ならではだと思う。

ワンオペでわたしなんかより大変な思いをしている人にはぜひこういうのを使ってゆーっくり休んで欲しいな。

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