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【海外スタートアップトレンド】メモ記録アプリ、プロップテック、QRコードメニュー

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メモ記録アプリ

roam research 人気動向

メモ記録やタスク管理が行えるツールの分野はここ数年で好調。アメリカの多くのユーザーや投資家から注目を集めており、同分野で人気のNotionやCodaなどのプレイヤーは高いバリュエーションがついている。(Notionは20億ドル、Codaは6.3億ドル)

この分野でここ最近流行しているツールはRoam Research社が提供しているRoam Researchというツール。同社は「note-taking tool for networked thought」(=ネットワーキング思考のためのメモ記録ツール)を提供する新たなスタートアップである。同社のツールにある「双方向リンク」機能が特徴的であり、リンクを添えることにより自分が記録した情報を簡単に閲覧できる。

Roam Researchは昨年の秋からベータ版をリリースし、今年の6月に有料プランを提供し始め、6週間で百万ドルのARR(年間経常収益)を達した。先週、2億ドルのバリュエーションで資金調達を実施し、アメリカではかなり話題となっている。

メモ記録分野はNotion、Coda、Evernoteなどの多くのプレイヤーが存在するものの、ユーザーが持つアイデアを綺麗に纏めれる機能にはまだ参入余地があると感じる。

<参考企業>Roam ResearchNotionCoda

プロップテック

proptech人気動向

ここ数年で「プロップテック」(所謂、不動産テック)に対する注目度が伸びている。オンライン不動産販売からコワーキングスペースの提供まで、不動産市場のデジタル化がここ3年で急速に進んでいることが主な注目要因だと考える。

コロナショックで下落している不動産市況で今後もプロップテックの成長が期待されている。プロップテックに特化する有力VCのMetaPropの市場調査によると、空間プラニング(Vergesense)、非接触式アクセス(Openpath)、テナント向けソリューション(Padsplit)、在宅勤務支援サービス(AirWorks)などの幅広いサービスに対するニーズはポストコロナで更に加速することを見込んでいる。

プロップテックの内、コワーキング、コーリビングなどはコロナ前まで「ホット」なサービスだったが、コロナの影響で極めて強い逆風に直面している。一方で、今後はプロップテックの中で時間やお金を節約するソリューションが盛り上がるとの意見が多い。この新たなプロップテックの波に乗れるサービスこそビジネスチャンスであろう。

<参考企業>VergesenseOpenpathPadsplitAirWorks

QRコードメニュー

qr code人気動向

QRコードは開発から20年を超えており、「枯れた技術」と呼ばれている。一方で、同技術は最先端のキャッシュレス決済やSNSのサービスなどで活用されており、人気度がここ3年間で伸びている。また、コロナの影響でタッチレス(非接触)機能へのニーズが高まっており、人と人との接触を減らせるQRコード技術に対する注目は更に高まっている。

同技術は全米のオフィスや空港など、各施設で活用され始めている。その中でもレストランでの活用事例が最も興味深い。レストランでは、テーブルの上にQRコードを設置し、顧客がスマホでQRコードを読み込み、メニュー表を閲覧できる「QRコードメニュー」を普及し始めている。アメリカでは従来、QRコードメニューは資金力を持つ大手チェーン店のみが活用していたものの、今はコロナ後再開している小規模のレストランでも活用されており、全市場でQRコードメニューのシステム導入のトレンドが発生している。  

先週、レストラン向けにQRコードメニュー技術も含むタッチレス注文システムを提供するGoTabが新たな資金調達ラウンドを実施し、この分野は投資家からも注目を集めるようになってきている。同社のシステムはレストランの既存システムに簡単に統合することができるため、レストランにとって魅力的なサービスである。今後も、どのレストランでも簡単に導入できるQRコードメニューは流行すると考える。

<参考企業>GoTab

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