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クリティカルマス突破大作戦

こんばんは。組織のChange AgentのMasamiです。

クリティカルマスとは、商品やサービスの普及が爆発的に跳ね上がる分岐点、もしくはその爆発的な普及に必要な市場普及率のこと。 アメリカの社会学者エベレット・M・ロジャース(Everett M. Rogers)が1962年にイノベーター理論で提唱しています。

この概念って、商品やサービスに限らず、習慣だったり行動様式にも当てはまるのではないかと思って、日々実験を実施しています。

今回ファシリテーションを組織内に広めることを考えた際に、組織の構成員の何%がファシリテーションについて精通すれば良いのか?を考えてみました。ざっくりとした感覚として30%ってどうだろう?10人に3人がファシリテーションに精通すれば、そのメンバーの中で自発的な学びや、巻き込みが起こるのではないか?と考えることで、実現可能な(と思える)ストーリーを構築してみました。

『これまでも”ハード”に着目した取り組みは、トップ層を中心に実施してきました。革新的なテーマを創出する為の仕組みづくりや体制について、グループマネージャーが一堂に集まり議論されてきたことは承知しております。だからこそ次は”ソフト”面に着目しましょう。

経営とオペレーションをつなぐ、あるいはR&Dと事業をつなぐ重要な役割を担う我々はファシリテーションスキルを構成員の基本スキルにしたいのです。かつて、ゴーン氏が日産のCEOに就任された当時にまず手をつけたのが、述べ2000名の社内ファシリテーターの養成です。クロスファンクショナルなチームを機能させていくには、ファシリテーションスキルが必須であることをゴーン氏は知っていたのです…

さて我々の場合、まずはクリティカルマスと設定する30%をターゲットとしましょう。全員を一度にトレーニングさせる必要はありません。1年間でクリティカルマスを到達できれば自発的な学びが生まれサスティナブルな状況を作り出せます。そしてこれが、1年間で30%を達成する為のプランです…』

このような形で、本社組織の役員殿を説得し、予算を確保してクリティカルマス突破大作戦のプロジェクトは走り出しました。プランをA4一枚に纏める作業は、提案の日の午前中に共に走っていただくコンサルタントの方々と作り上げました。

構造化された文章は伝達率を高めます。しかし、構造化された文章だけでは情報が拡散しないことをこれまでのChange Agent活動で学びました。情報の受け手が、第三者にスムーズに転送できるのは添付する概念図なのです。

第1回目のワークショップ開催に比べると、格段に早いテンポで全社レベルの展開が成し遂げられました。

『あいわかった。とても良い提案をありがとう』

この言葉を頂けたときには、ますます背筋が伸びる心持ちとなりました。



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