新規事業開発の為の技術開発の要点

研究所に異動して3週間が経過しました。
新規事業開発業務は自由度が大きい業務です。選択肢が無数にあり、工数が発散しかねません。したがって、自身のリソースを投下する対象を見極めることが非常に大切になります。

自身の思考を振り返り、意識していたポイントは次の通りです。

1.自社で勝てるビジネスモデルの仮説の構築
2.仮説の”前提”の検証方法考案
3.立てた仮説の検証方法考案
4.ビジネスモデルを成り立たせるために必要な社外ネットワークの整理
5.ビジネスモデルを成り立たせるために必要な技術開発項目の整理
6.必要な各技術開発項目を実現する選択肢の整理
7.各選択技術の原理と開発要点の整理
8.各技術のプロセス分解と各プロセスの機能性定義
9.システム選択の為の機能性評価方法の考案

以上の項目を、それぞれの関係性がわかるように構造的に示し、強弱をつけながらスケジュール化していました。

2年前、人材流動性が高まる時代に備えるために、古巣の共通部門である生産技術部にファシリテーションを導入しようとした帰国した際には、約2年間の行動計画が事前に完成していました。
一方、今回の異動は、上記1.「自社で勝てるビジネスモデルの仮説の構築」までしか準備できておらず(とはいってもこれも約半年かけてリサーチ&対象を絞りましたが)、2「仮説の”前提”の検証方法考案」以降は異動してからの検討項目となっています。

おそらく、6「必要な各技術開発項目を実現する選択肢の整理」と7「各選択技術の原理と開発要点の整理」くらいまでは一般的な技術者であれば為されることかなと推察します。いろんな本で、表現の仕方の差はあれ言及されている内容です。
しかし、その先以降の8、9はその観点を知っているか知らないか、やるやらないかで技術開発ひいては事業開発の成功率に大きな差が出てくる部分だと思います。私が今の場所にいる理由がここにあります。

検討の具体例は述べられませんが、特に9番の「システム選択の為の機能性評価方法」および、その後に展開していく実施項目に関して、概略を今後も定期的に公開していこうと思います。

では今日はここまで。良い週末をお過ごしください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?