団地時代の買い物
今は、スーパーマーケットに行けば、そこで買いたい食材が何でも買えて、便利な世の中だけれど。
団地で過ごした1970年代前半は、物によって、その場その場に買い物へ出かけた。
団地から出ると割と直ぐに、アイスクリームのケースやガチャガチャが目に付く所に置いてある小さな商店があった。
100円を握りしめて、選ぶのは、
マーブルチョコレート、オレンジガム、クッピーラムネにカルミン等々。甘い菓子ばかり!
他にも買っていたと思うけれど。
100円で、三種類位は買えた。
中でも、ライスチョコが大好きだった。チョコレートにポン菓子の様な物が中に入っていて、パフっとした口触りが何とも好きだった。
夏に食べていた、カルピスの様な見た目のアイスキャンディー、ドルピス。
私の記憶違いか?その後、友人に聞いても誰も知らなかった。
その近くに八百屋もあって、この八百屋さんから、母は蜜柑を箱買いしていた。
私も兄も蜜柑を沢山食べていたらしく、八百屋さんは、家まで配達してくれていた。母曰く私の家は、この八百屋の5本の指に入る位に、蜜柑を箱買いしていたらしい。
またその少し先に、よろず屋さんがあり、母の買い物によく付いて行った。
味噌を量り売りしていた店、魚屋、肉屋等があった。卵は、違う所の単独でやっていた店で買っていた。
今みたいなパックに入っていないから、ザルに6個位入れてもらっていた。
豆腐は、団地内に自転車で売りに来ていた。ラッパを吹いて近くに来た事を知らせてくれる。
自転車の後ろに括り付けてある木の箱の中に水が張ってあり、豆腐が何丁も入っていた。
豆腐を入れてもらう、ボールを持って、皆、買いに行っていた。
夕方頃に石焼き芋、ラーメンのチャルメラは、夜半前頃だったか?
来たよ~、そばに居るよ~の合図音。
懐かしい音色が、色々思い出される。
色々な物が買えた訳ではないし、行動範囲の狭い我が家だったが、団地から行ける店店で、事足りていたし、不安も不満もなかった。
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