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読書記録『竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る』

竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る / fudaraku


手に取ったきっかけ

MW文庫大賞ということで手に取りました。
試し読み分で好きだなと思ったのも理由です。


感想

問題作・ネタバレ厳禁と言われていた理由がわかりました。
物語は、試し読み分の展開からはまったく予想だにしなかった方向に――。
ネタバレを読むとこの本の楽しみが減ってしまうかもしれないので、以下のネタバレ込みの感想は、そういうの関係なく読めるという人のみ見て下さい。サブタイトルがどんでん返しのヒントです。
私は評価の難しい作品だと思いました。 
ただ、懸念していた「試し読み以上に痛そうな展開なら読めない」という部分では、ぎりぎり乗り越えられました。



以下、ネタバレ有り 





ネタバレ込みの感想

正直なところ、私は物語が急展開した後よりも竜胆世界だけの物語の方が好きでした。
竜胆の乙女は劇中話で、とある精神的に参った少女に贈られた作品であるのですが、最後まで竜胆の乙女で良かったのではないか…と思っています。そうしたら凡作だと賞レースで切り捨てられていたのでしょうか……私は竜胆の乙女が好きすぎたので、後の部分は蛇足に感じてしまいました。
八十椿のこともあるので、元より急展開ありきで作られた竜胆の乙女だったのだとは思いますが、私には竜胆の乙女が魅力的すぎました。梗子や八十椿は今後どうなるんだ…!とドキドキしていたところだったので、面食らったのが本当のところです。

と、厳しいことばかり書いてしまいましたが、刺さる人には刺さると思います。ただ、大どんでん返しは、自分の好みに合わなければ裏切られることだと知りました。

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