モンテッソーリ幼稚園に通う日々

【モンテッソーリ幼稚園の日常】

私の子どもは、年長と年少の子がモンテッソーリ幼稚園に通っています。この園では、午前中2時間を使って、お仕事と呼ばれるモンテッソーリの教具を使って過ごします。お仕事というのは、例えば、

・おはじきを右のお皿から左のお皿に動かす
・線の通りにはさみで切る
・日本地図をなぞり書きして、都道府県名を書く
・紙に毛糸でクロスステッチをする


 こんな感じで、手先をよく使います。幼児は運動機能の敏感期なので、つまむ、シールを張る、はさみで切る、針に糸を通すなど目と手の感覚を合わせるという運動をさせるのです。運動といっても、体を動かすわけではないのです。

 園児それぞれが静かに自分のお仕事に取り組む姿を初めて見た時は、これが幼稚園なのかと驚きました。もちろん、じゃれ合っている子も数人いましたが、多くの子は、2時間もお仕事をします。うちの子は、何かのお仕事にずーっと取り組むというよりは、次々に色々なお仕事をやっているようです。

おすすめの本は、これです!分かりやすく、具体的。
お母さんの敏感期

【非常事態宣言中の幼稚園】
 モンテッソーリ教育というのは子供をよく見て、子どもが自分でできるようになるのを助けるというようなところが基本になっています。園の先生方は本当に教育熱心です。

 緊急事態宣言で2ヶ月間の休園がありましたが、その間も幼稚園のことを忘れないように、また入園したての子供たちがすぐに馴染めるように、保育動画を作ってネット上で観れるようにしてくださいました。挨拶やお祈りの仕方、幼稚園で歌っている歌など観ることができました。

 まだ幼稚園生になって2日間しか登園していない末娘は、目が釘付けでした。年長の次女は、得意そうに歌ったりお祈りをしてくれました。といっても、耳から覚えた英語バージョンのお祈りや歌は、めちゃくちゃでした。英語のお祈りでは、「うぃーぼっしゅーおーばー れーい」。ホントは「Please watch over us today.」なのだけど、しっかり覚えているので、毎回「うぃーぼっしゅーおーばー れーい」。再現性はあります。聞いている親の方は、いままでちんぷんかんぷんだったので、先生の英語を聞けて、合点でしました。


【幼稚園に入りたての末娘の様子】
 末娘は、やっと自分の番が来たとばかりに、意気揚々と登園し始めた初日。普段は特別に声の大きい末娘ですが、幼稚園に入ると、それこそ蚊の鳴くような声。続く2日目、お仕事の途中から年長のお姉ちゃんにべーったりくっついていたそうです。「ママに会いたくなったから、Hにくっついてるのー」と言いながら。

 そんな末娘も、2か月の休園を経て、また再び幼稚園に行きたい意欲が湧いてきているみたいです。でも久しぶりに登園した今日は、出欠の時に大きな声ではっきりお話したそうです。

 周りの様子を伺ってばかりの緊張する幼稚園が、だんだんと自分らしさを出せる心地よい空間に変わっていくんだろうなと思います。

【長期休みの過ごし方】
 以前長期休みの前に先生にこういう質問をしたことがあります。

「せっかく幼稚園でできるようになってきたお仕事を、途切れさせてしまうのはもったいない気がします。何か家でできることはありますか。」

 その頃ちょうど子どもが足し算をしたり、地図を書いたりしている頃だったので、2ヶ月もお休みがあったら忘れてしまってもったいない思ったので、このような質問をしたのです。でも先生は、

「お家でゆっくり過ごしてください。ご家庭でお手伝いをさせてあげるのも良いと思います。」

とおっしゃいました。

 例えば洗濯のものをたたんだり、一緒に料理をしたり、作物を育てたり、お掃除をしたりといった、生活に関わることをやってみることを勧めてくださいました。園でやるお仕事の新鮮さがなくなってしまったら残念なので、家庭では教具などを使ったお仕事をやらせようとしなくてよい、というお話でした。

 なので、休み中は楽なもんです。一緒に料理したり、公園に行ったり、絵本を読んだり、ごくふつうに過ごしています。

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