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OpenAIのDevDayで発表された新しいAIモデルと開発者向け製品

OpenAIが最近開催したイベント「DevDay」では、開発者が機械学習技術と対話する方法を変える可能性を秘めた、新しいAIモデルとツールが紹介されました。

こちらの記事では専門用語も使っています。
やさしい言葉で知りたい方はこちらをご覧ください↓

早速解説していきます!

GPT-4 Turbo: AI効率の大幅な進歩

最も注目すべき発表の一つが、GPT-4 Turboの紹介です。この新しいバージョンのGPT-4モデルは、2023年4月までの世界の出来事についての知識が増えただけでなく、かなり効率的になりました。

  • コスト効果: 入力トークンに対して3倍安く、出力トークンに対して2倍安い価格を提供し、最先端のAIをより多くのユーザーに利用可能にします。

  • 拡張されたコンテキスト: 128Kのコンテキストウィンドウにより、GPT-4 Turboは一度のプロンプトで300ページ以上のテキストを扱うことができ、より複雑で洗練された会話が可能になります。

開発者向けの更新

関数呼び出しの改善

  • 関数呼び出しでは、アプリや外部APIで関数を呼び出すために必要な引数を含むJSONオブジェクトをモデルが賢く出力できるようになりました。これにより、「車の窓を開けて、エアコンを切って」といった複数のアクションを一度にリクエストできるようになります。

命令に忠実なフォローとJSONモード

  • GPT-4 Turboは、指示に忠実に従うタスクで優れたパフォーマンスを発揮し、新しいJSONモードをサポートして、有効なJSON応答を保証します。これは、構造化されたデータが必要な開発者にとって非常に重要です。

再現可能な出力

  • `seed`パラメータの導入により、複数のリクエストに対して一貫した結果が得られるようになります。これは、デバッグや予測可能なAIの挙動を作る上で重要です。

トークン生成のログ確率

  • まもなく、GPT-4 TurboとGPT-3.5 Turboは出力トークンのログ確率を提供する機能を追加します。これは、検索体験の自動補完機能などの構築に役立ちます。

アップデートされたGPT-3.5 Turbo

  • 新しいGPT-3.5 Turboは、デフォルトで16Kのコンテキストウィンドウをサポートし、特にJSONやXMLなどの構造化された応答を生成するタスクのパフォーマンスが向上しました。

カスタマイズ可能なGPTの紹介

上記の強化に加えて、OpenAIはGPTsと呼ばれるChatGPTモデルのカスタマイズを可能にするプラットフォームを立ち上げました。

  • 使いやすさ: 今では、コーディングの専門知識がなくても、誰でも特定のタスクに合わせたChatGPTを開発できます。数学の教えから、ボードゲームのルールを覚えること、ステッカーデザインまで、さまざまです。

  • 共有と収益化: クリエイターはカスタムGPTを共有し、プラットフォームの発展に伴って収益化もできるようになります。近々GPTストアもオープン予定です。

  • プライバシーとコントロール: ユーザーは自分のデータを管理でき、ビルダーとのチャットは共有されず、サードパーティAPIへのデータ送信も選択できます。

これらの進歩は、AIをよりアクセスしやすく、多用途にし、現実世界のアプリケーションに合わせるOpenAIのコミットメントを示しています。将来を見据えると、これらのツールはよりパーソナライズされたAI体験の道を開き、職場での革新と効率化の新たな機会を提供します。

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