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レターポットを学校で試してみた

今週は中学受験があり、受験生の子が教室から居なくなりました。

ここで授業を進めても仕方ないので、レターポットで遊んでみました。

レターポットはキングコング西野亮廣さんが開発したものです。

言葉を仮想通貨のように扱い「信頼」を見える化した、おもしろいものです。

詳しくはこちらから

1時間目

①言われて嬉しい言葉・嫌な言葉を挙げてもらいました。

※嬉しい言葉「ありがとう」「かっこいい」「かわいい」などが挙がる

※嫌な言葉「うざい」「さいてい(最低)」「さいあく(最悪)」などが挙がる

文字数にすると大差は無いのに言葉が違うと印象が変わることを実感してもらいました。

②もしも、自分が発する言葉の数に制限がかかったらどうするか考えてもらいました。

「えっ!?」「何を言おう。」「何にも言えなくなりそう。」

子ども達は動揺していました。この時点で言葉の捉え方が変わってきていることを感じました。

③レターポットについて説明し、試しにやってみました。

※教室版特別ルール

・1人1000レターが支給される。

・原稿用紙1マスにつき5レターを消費する。

・受け取ったレターはそのまま自分のレター数に加算できる。

・レターのやり取りは先生を介して行う。

子ども達から「w」や「草」などの言葉も入れていいか聞かれたので、OKを出しました。

そして、第1回が始まりました。

最初は全員、警戒していましたが、初めの1人が私の元へ来ると、続々と続きました。内容を見てみると、

「今日遊ぼう。」「50レターちょうだい。」「レターしりとりしよう。」

などでした。子ども達は笑顔で言葉のやり取りをしていました。

私は、「ちょっと違うんだよなぁ」と思いながらも一旦流してみました。

2時間目

この日は「レター数はどうやったら増えるのか。」をテーマに取り組んでもらいました。レター数は前回の続きです。すると、

「好きな芸能人とその理由は?」「『白日』の歌詞書ける?」

など質問ばかりが飛び交う結果となりました。ちなみに、回答は

「田中圭、さわやか」「時には」

程度であっさりとしたものでした。「増やす」=「自分の利益」を追い求めると、人と人との関係は途端に崩れていくのだなぁと感じました。

3時間目

受験生が帰ってくるので、この時間で終わりです。

最後は、「今回送れるメッセージは一度きり。どうする?」というテーマで取り組んでもらいました。

「誰に送ろう」「何を伝えよう」「嫌な気持ちにならないかなぁ」と口々に言う子ども達。ようやく、伝えたかったことが伝わってきました。

メッセージのやり取りが始まりました。

「いつも遊んでくれてありがとう。その元気なところが大好きだよ。」

「〇〇が一番の友達だよ。中学校に行っても仲良くしようね。」

など温かいメッセージが行き交いました。とても豊かな時間になりました。

最後に

言葉が持つ力とその使い方を実感してもらいました。そして、最後にレターを送り続けたやんちゃな子を紹介しました。

「レターを送るともらった人は返事を書こうという気持ちになる。だからこの子には返事が必ず来る。その積み重ねが人間関係につながってくる。」

やんちゃな子は、まんざらでもない顔で聞いてくれていました。

たった3時間の取り組みでしたが、とても有意義な時間になりました。


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