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米国視察レポ 老舗RIA事務所 Austin Asste訪問①

ファイナンシャルプランナーの吉岡奈美です。
フリーランスのFPになってから、年に1度、ファイナンシャルプランニング先進国であるアメリカで活躍するFP事務所や運用会社などを訪問し、より実務的かつ視野の広いアドバイスができるように知識のブラッシュアップをしています。

今日は2017年にテキサス オースティンのRIA事務所訪問した時の様子をnoteします。顧客ごとに4人1組のチームを組んで、サービスメインのファイナンシャルプランニングを行っている学ぶことの多い先進的な事務所でした。

RIAについてはこちらのnoteをどうぞ


RIA事務所 Austin Asset
@TEXAS AUSTIN, U.S.A.

2017.10月 オースティンアセット社訪問
オースティンダウンタウンから車で約20分ほどの場所にあります。

会議室の窓から 豊かな緑と 遠くまで広がるきれいな青空の先にダウンタウンを眺めることができる最高の環境にオフィスがあります。

こちらで1時間ほどお話を伺ったのは、CEOエリックさんはじめ5人のスタッフの皆さん

スコットさんとメアリーベスさんがウェルスプランニング担当で、顧客の資産全体を管理します。

オースティンアセットさんは1986年創業の歴史ある老舗FP事務所です。33年前の創業当時は、保険や投信販売を中心としたIFAビジネスを展開していました。今は、創業者のジェイさんから現CEOのエリックさんが事業を引き継ぎRIAビジネスを展開しています。

フィーオンリーのRIAビジネスへ転換したのは24年前の1995年。その2年後にエリックさんは入社したそうです。

エリックさんが無給のインターンとして入社した当時は社員数もパートさんを含めて3人だけのとても小さなオフィスで、営業から集金まですべて一人でまかなうワンオペ体制だったそうです。

「今よりものんびり働いていた」と、エリックさんは笑っていましたが、IFAからRIAへのビジネスモデルの移行は最初 なかなかうまくいかず、「ライフプランを立てても、その報酬はお客さんの言い値でもらったりしていたから、100ドルだったり200ドルだったりまちまちだったよ」と当時の苦労話を話してくれました。

そんな環境もあり「何よりも組織の仕組みづくりが必要な仕事だった」とおっしゃってました。お土産の本に当時の苦労話やノウハウを創業者のジェイさんとエリックさんが語った内容がまとめられています。

IFA時代にはセールスメインだったスタイルを、お客様へのサービスメインへ転換し 現在の4人一組チーム制スタイルに至ったそうです。ちなみにチームの顔ぶれは都度変わります。

チーム制の導入は、顧客と事務所スタッフ双方にメリットをもたらしたそうです。

例えば、お客様にとっては、複数の専門家が担当することでより良いアドバイスを得られるというのが最大のメリットになりますし、年に1度の定期面談のほかにも必要があればいつでも相談を受けているそうで、仮に主担当プランナーの休暇中に連絡が入っても、お客様と顔見知りで事情も知っている別のチームメンバーが対応できるのでお客様を不安にさせることがないそうです。

事務所としてもスタッフに安心して休暇を取ってもらえるし、将来プランナーが引退する時の引き継ぎもスムーズになっていいことづくめです。

訪問したときに事務所にいたスタッフの人数は15名、ここまで大規模なRIA事務所は全米でも珍しいそうです。創業から30年以上の歴史があり、すでに事業承継を乗り越えている老舗FP事務所ならではのノウハウを聴けたことは本当に有難いことでした。

顧客へのフォローアップにディメンショナルファンドのデータを活用しているなど、まだまだたくさん聴いてきたので次のnoteに続きます。


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