建築の構造 謎解きクイズ 解答編
先日出題したクイズ、いかがでしたでしょうか?
それでは、解答編です。
H形鋼の向きですが、図1のように、上から力が加わる場合、A、Bどちらの向きの方が、強い(壊れにくい、曲がりにくい)でしょうか?
直感的にわかりますよね? Aの向きの方が強いですね。
床や屋根を支える場合は、上から力が加わるので、タテ向きに部材を使います。
では、窓や出入口の部材はどうかというと、これは、主に、横から風の力を受けます。上から壁の重さも受けるのですが、
風の力 > 壁の重さ です。
だから、横からの力に有利になるよう、ヨコ向きにして部材を使います。
(図2)
このヨコ向きの梁は、専門用語で、「耐風梁(たいふうばり)」と言ったりします。文字どおり、風に耐える梁です。
H形鋼の向きは、図3のように、強軸、弱軸、と呼ばれています。
今回はちょっと単純過ぎる話だったかもしれません。
もし需要があれば、今度はもっと難易度高めのクイズを考えてみたいと思います。
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