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木造 独立柱の金物をどうするか?

 木造建築の柱脚(柱の根もと)をどうやって、構造的にも強く、見た目もきれいに設計するかということを説明していきます。


一般的な柱脚金物とは

 住宅など一般的な木造建築物の柱脚がどうなっているかというと、例えば、下図のような金物がついている。

図1 一般的な柱脚金物

 この金物は、地震や台風の時に、柱が抜けないよう固定するために、絶対必要なものだ。それぞれの柱にどれだけの引き抜き力がかかるか計算して、必要に応じた仕様の金物をとりつける。
 ただ、普通の住宅では、この金物は壁の中に隠れてしまうので、見た目上は特に問題ない。

見える部分の金物は

 今回問題にしたいのは、柱が壁に隠れないで、見えてきてしまう部分をどうするか?ということ。
 上図のような金物をつけてもいいのだけど、見た目上、ちょっと問題がある。
 一つは、金物部分だけ金属で囲ったり、下の方にだけ壁をつけたりして、そこだけ隠す方法がある。
 もう一つは、見えてもカッコイイ金物を使う方法。

 今回の記事では、この見えてもカッコイイ金物をいろいろ調べてみる。

見える柱といえば・・・独立柱

 柱脚が見える柱といえば、代表的なものは独立柱。外廊下や、公園の東屋などにある、壁がついていない柱。屋内にある柱は、金物部分が床下に隠れるのでそんなに問題にならない。問題になってくるのは、屋外の独立柱。

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