前回の記事を書いた直後、抑鬱状態適応障害と診断された。 「ゆっくり休みなさい」「気分転換をしなさい」と周りに言われ、どうしたもんかなと考えた。で、よくよく考えたら私は未婚のシングルマザー。伴侶もパートナーもいないからお金と時間さえあれば息子を連れて旅行に出られる事に気づいた。 と言う事で薬を飲みつつ通院しつつ伊豆の下田へ行ったり、浜松へプロペラ機見に行ったり、ヒロスケも連れて伊東や箱根へ行ったり、大阪行って母に息子をご対面させてみたり、と結構アクティブに過ごしていた。
2019年の5月に妊娠が発覚し、それから2022年の今までわたしはよく頑張ってきたと思う。 もちろん周りの協力もあってのことだが、本当に頑張った。ということで、実は2ヶ月前から旅行を予約していた。憧れの星野リゾートである。自分への慰労と父ヒロスケや息子への日頃の感謝の気持ちであった。 そして2ヶ月後の今日、予約当日だが家にいる。 オミクロン株の流行と息子の保育園が休園になってしまったためキャンセルしたのだ。 もちろんキャンセル料も支払った。 この絶望感、どう例えたらいいか
息子の名前は柴丘渚という。このご時世なのでもちろん仮名である。 本当の名前は簡単には読めない漢字を使用している。性別もわかりにくくした。 なぜかというとそれは私の父ヒロスケのエピソードが欠かせない。 私の父の名前は大輔(ダイスケ)と書いてヒロスケと読む。 もちろんこれも仮名だが、本当の名前も間違えしやすい。 20年程前ちょうどオレオレ詐欺が流行り始めていた頃、我が家に一本の電話があった。 その時はまだ柴丘家は離婚していなかったので私の母が電話に出た。電話の主は警察を名乗る男
私の父の名前はヒロスケ。大輔と書いてヒロスケと読む。 真面目で仕事人間。普通のサラリーマン。 私が友達の話をしたら、『その子はどこの大学出身?」と言う。偏差値が大事らしい。 若い頃は男尊女卑とまでは言わないけれど「男は仕事で女は家庭」「男子厨房に入るべからず」「俺が稼いだお金で家族は生活できている」の考え方が軸にある人だった。 時代も変わり父も勤め先で社長や人事の役職を経てそんな考えは薄くなり、今では毎週末近所でひとり暮らしする祖母(ヒロスケの母)のために掃除したり食事を
2019年の12月29日、年末のよく晴れた日の夕方に息子は産まれた。 それを除いては最悪of最悪な1年でして。 2019年の年明け早々に上司からパワハラを受け、転職活動へと発展。 しかし転職活動は失敗に終わり、会社から説得されて私は自宅から電車で2時間近くの遠方に部署異動。 心機一転頑張ろうと思っていたら異動してわずか2ヶ月後に妊娠発覚。 2年付き合っていた最愛の彼からは「俺が欲しかったのは違う女性との子供。堕ろしてほしい。」と言う爆弾発言をくらい、涙が止まらない日々。