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セフレが好きだったときの話

昔好きになった人が凄く遊び人の人だった。
同年代としかお付き合いしたことのない私にとって
8個上のこの人と遊びにいくのは凄く楽しくて
男が女に言われたい言葉第3位くらいであろう
“きゃーこんなの初めてー!!”
は、私はほぼこの人に使ったんじゃないかってくらい
全てが新鮮で刺激的だった。

こんなに積極的にリードしてくれるんだーとか
同年代とは行けない少し高級なご飯屋さんや
今までしたことのない大人のデートだーとか
誰でもありますよね、大人の男性の魅力にハマる時期が。


当時かなりピュアだった私は
体の関係を持つまでのこのドキドキな期間って
自分がいいなーと思ってる人は、相手も好意を持ってくれている
というのが普通で、なおそれはお互いに“1人ずつしかいない”
もんだと勝手に思っていた。

だってそれまで自分の好きな人は、私のことを好きだったし
浮気なんて頭にないくらい、私も相手にぞっこんな恋愛しかしてこなかったから。


けどいるんですよ。
割合的にどっちが多いのかはわからないけど、いるんです。

同時進行で不特定多数の女の子と遊んだり、浮気、二股をできる男が!

出会って半年くらいかな?彼と初めて体の関係を持った日、
行為が終わり一緒に寝ているときに、彼の携帯にLINEの通知が届いているのを見た。

女の子からのLINEで気になりすぎた私は、彼が寝ているのをいいことに内容まで読んだ。

するとそこには私の知らない彼がいて、女の子とのやり取りから
あー私って複数いる遊び相手の中の1人で、しかも優先順位も低い方の女なんだー
ってすぐにわかった。

あー大人の男性ってこうやって器用に不特定多数と遊べるんだーって
全然好きじゃない女のことも抱けちゃうんだーって

不思議と悲しいとかそういう感情以前に、
“えーーー遊び相手も好きな人も、1人につき1人じゃないの?!”
ってかなり衝撃的だったのを覚えてる。

けど女って抱かれると余計に気持ちが入るじゃないですか。
気付いた時には彼にハマっていたから、私はそれでも会い続けた。

今思えばただの都合のいい女なだけなのに
あの頃の私は相手のことを本当に仕事の忙しい人だと思っていたし
大人ってこんな感じなのかな?変わった人だな?くらいに自分で都合よく解釈して。

夜のデートがデフォでお泊りはしても、昼間のデートはほぼなくて
SEXだけして仕事だからってすぐ帰られた日もあった。

今となったら思う。忙しいは言い訳で、
男は好きな子の為ならどんだけ忙しくても時間を作り出すし
SEXの前後も凄く丁寧だし、好きな子が喜ぶことは何でもするぞと。

男って女より相手を好きになる時間はかかるかもしれないけど
1度好きになると女より愛情深い生き物だなって思う。

ただの遊び相手だった私は彼に何か言えるわけもなく
物わかりの良い女を演じ、その後も結構関係が続く。
それはまた今度思い出すとする。

良い意味でも、悪い意味でも凄く刺激的で、
“大人の男性”とういうものを彼に教えてもらったなって今でも思う。

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