11月30日はいい看取りの日

看取りの日にちなんで、人生の最後をどう過ごすか、 家族会議を しようと言った記事を見た 。

高齢の親を 介護する世代として、 看取りまではいかなくとも 、どう介護するべきかといったことは よく考えるし、 関係者とも話し合う。
 この記事は、どういった最後を迎えたいか考えようと高齢者本人に訴える趣旨であったが、 我が家のように、 かなりの高齢の親を持つ者としては、本人の意思 を確かめるのもやや難しい 。

まず、本人が 死というものを拒否している。

 義母が特養に入ってから、 私は全く会っていないが 、同じ施設のショートステイを利用している義父や、義母の身の回りに関して決定権を持つ義妹から色々聞くが、 やはり 弱っているような印象で 、それでも義父は「(弱っているのが) 治ったら」といったような言い方をする 。このまま弱っていくと言った風には考えていない 。
自分自身に関しては、さらに死を遠ざけている。
 認知機能がどんどん落ちていっているので仕方がないことかもしれないが、 やはり 死を感情的に受け付けないみたいだ。

 さらに私達家族から見た問題点もある 。
今、義母は特養に入所し 、義父も週の半分はショートステイに行っている 。
義母のことはよくわからないが、義父はショートステイをあまり快く思っていない 。
しかし、同居しているわけでもない私や義妹では、 日々生活に支障をきたしつつある 義父を介護するのは、かなりの負担だ 。
義父の生活は、本人の希望よりも私たちの都合を優先させている。
 そんな中で、最後の時だけ本人の意思を尊重しようと言っても 、難しいのではないかと考えてしまう 。

また、最近友人のお父さんが、 癌の末期で入院しているという話を聞いたが、 高齢になれば癌はそこまで急速に進行しない 。それよりも、ただ年齢による衰弱 、消耗が激しいらしい 。
食事もままならないからと言って、鼻からチューブを入れているとのこと 。
こうなると、本人がいかに延命治療を拒否したとしても 、すでに延命治療に突入しているとも言える。

 できるだけ 満足度の高い生活を送ってもらいたいし、良い最期を迎えて欲しいとは思うが、 なかなか現実的には難しいと 思っている。

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