年齢確認ボタン

最近はコンビニもアプリが導入されてあまり表だって使われなくなった「年齢確認ボタン」
ちょっと前まで当たり前だったコンビニのレジ打ちの最後に押す「年齢確認ボタン」
一時期気にしてた
「えー俺38やけど29ボタン押してもろたw」とか「まだ40なのにアイツ50押しやがった　やっぱり疲れとるんか？」とか　そーいえば…
そんな時に少し頭をよぎるちょっとキュンとした話

「俺くん　そんなん真面目にやってたらキリないよー」
学生時代にコンビニで働いていた時によくシフトが同じになるお姉さん　高橋ひとみの若い頃似だったんで「ひとみ姉さん」としとく　当時俺大学1 年生ひとみ姉さん大学4年生
「俺くんさー　何でそんなにレジに行列作っちゃうの？もっと手際良く出来ない？」「あーあー、　万札はお客様がお釣りしまうまで出しとかなきゃ！」って感じで何かとダメ出ししてくる…
まー見てられない感じやったんやろ
そのくせみょーにシフトがおんなじ
何なんやこのお姉さん　そんなある日
「今　年齢確認ボタン押すの迷ってたでしょw」
「んー　分かりました😅　正直女性の年齢って分からなくて　化粧で女性って大人びて見えるじゃないですか　今の人俺と同んなじか　24、5か分からんなー　って思って」
そうなんだ　19ボタンと29ボタンでいっつも迷うのだ
「高校生の子供　19ボタン　大学生以上の大人の女　29ボタンでいいじゃんw」
「なら　ひとみさんは　19ボタン　だって子供っぽいw」
「こらー💢」
ちょっと気まずい空気が流れて無言が続いた…
「ちょっと飲み物補充してくる」
客が途切れたあと、たまりかねたのかひとみさんがバックヤードに消えていった
ド　ド　ド　ド
ペットボトルが散乱する音が聞こえた
「大丈夫ですか？」
ちょうど客が途切れたので自分もペットボトル陳列ケース裏のバックヤードに向かった
「私　やっぱり子供だね」
「そんな😅さっきの言葉気にしてました？そこがひとみさんのいい所じゃないですか…」
「ドン！！」
！？
「んっ」
「私そんなに子供じゃないから！」
不意打ちのファーストキス

そんなこんなで始まったふたり…

小田和正の「ラブストーリーは突然に」は好きな曲のひとつでしたが、それからは自分を勝手に重ね合わせて特別な曲となりました

その後ある時ふと気になって「なぜあの時キスを？」って聞いたら
「年上なのに子供扱いってことは女として見られてない　まずい　こりゃ女を見せないとと思い賭けに出た　でもすっごく勇気必要だったんだぞ！」とすげー叩かれた

その後このひとの情熱的なところをすごく味わい、手をやき、そして感謝することになるとは…