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物流系媒体の編集記者、30代後半。既婚。東京生まれ、茨城在住。空き時間の展覧会訪問が好…

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物流系媒体の編集記者、30代後半。既婚。東京生まれ、茨城在住。空き時間の展覧会訪問が好きです。

最近の記事

江戸時代のSNS?大津絵とは何だったのか

 昨春以来、頻繁に足を運んでいるのが、東京駅・丸の内北口にある東京ステーションギャラリーだ。同館は勤め先から東京メトロで一本であり、また、よく行く丸の内エリアの用件を終えて直帰する場合にも寄りやすい。ターミナル駅から徒歩0分の好立地に加え、手頃な料金と小一時間で回れるスペースが魅力と言える。その東京ステーションギャラリーに9月最後の金曜日、「もうひとつの江戸絵画 大津絵」を観に行った。 大津絵とは 江戸時代、日本全国をつなぐ人流・物流の大動脈として五街道が整備された。その一

    • バウハウスが残したもの

       1919年にドイツ中部・ヴァイマル(ワイマール)の地で誕生した芸術学校、バウハウス(Bauhaus)。建築や工業デザイン、グラフィックデザインをはじめ、現在の様々な分野に影響を及ぼし、単に学校の枠にとどまらず一種の象徴にもなっている。バウハウスの開校100年に合わせ、昨年から同校の幅広い教育成果を振り返る巡回展が開催されている。それが「開校100年 きたれ、バウハウス―造形教育の基礎―」展だ。昨年8月の新潟県を皮切りに兵庫県、香川県、静岡県を巡り、現在は最後会場である東京ス

      • 天気痛のひどい日には

         先週、私の住む関東地方も梅雨入りした。気圧の変化著しいこの時期、私のような天気痛持ちにとって特に体調管理に気を遣う。頑張ってもどうにもならない日は、たとえ行きたい展覧会があっても我慢する。  こんな、スライムのように動けない日には、外出できないフラストレーションの代替手段として、過去に訪ねた展覧会の図録を眺める。今年は入梅を待たず、コロナショックに伴うステイホーム状態にあったから、在宅勤務の合間に自宅の図録を手に取っていた。  中でも頻繁にページを繰るのが、最悪の体調で

        • ポストコロナの持続可能なアート

           新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、2月下旬から文化施設は相次いで臨時休館となった。以前は毎月のように美術館へ足を運んでいた私は、在宅勤務の合間にギターを練習しながら日々を過ごしていた。  ところが、ここに来て国内の感染者数が落ち着きを見せ始め、文化施設は相次いで再開の動きを見せている。まだ予断は許さないから、少し様子を見ていたのだけれど、延期になっていた東京都現代美術館の「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」が6月9日に始まることを知り、初日に行くことを決め

        江戸時代のSNS?大津絵とは何だったのか