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苔テラリウムの世界。


手のひらにおさまる、小さなジャングル。

鮮やかな緑がしっとり水を含んで光に照らされて、雨上がりに生き生きとしている木々みたい。

そんな苔テラリウムが
最高に可愛いので、きいてほしい。


以前、グラストモスという小さな苔テラリウムを
トイレに置いて癒されていたのだが、
どうやら光が不足していたみたいで
茶色く枯れてしまい、お別れをした。

植物を育てるのは向いてないな…と諦め、
職場のパソコンのデスクトップを
苔テラリウムの画像にして眺めていたら、
退職時、同僚から本格的な苔テラリウムを
プレゼントしていただいた。

今度こそは元気に育てたいと、たくさん調べて
明るい場所で育てていたのだが、
今年の夏の暑さで蒸れすぎてしまったようで
一部分が傷んでしまい、どうがんばっても復活する様子はなかった。

赤く傷んでしまったヒノキゴケ。(上部)


なんとかできないかと調べてたどり着いた
苔テラリウム専門店が開催するメンテナンス会。

先生にレクチャーしてもらいながら、
傷んでしまった苔を、土が崩れないよう
ピンセットでゆっくり引き抜く。

土を足して、水で濡らして地盤を固めたら、
いよいよ新しい苔を植えていく。

最初は背の低いホソバオキナゴケから、
小さな束を、まとめて指先で摘んで圧縮し、
そのままピンセットで挟み込んで、ピンセットの先と仮根の先を揃え、土の中に植え込む。

その作業をひたすら続けていたら、
苔の芝生ができあがった。

ホソバオキナゴケの芝生と
ヒノキゴケの熱帯雨林。


岩の隙間にヒノキゴケを植えていくと、
木が生い茂ったように、立体感がでた。

傷んでしまっていた苔の隣で新芽が育っていたので、その子たちも慎重に植え直した。

メンテナンス後。


プレゼントでいただいた時とは少し雰囲気は変わってしまったけど、
自分の手でメンテナンスをして愛着は一層増した。

帰宅して、ライトで照らした苔テラリウムは
息を呑むほど綺麗で、ずっと眺めていられる。

瓶の中に、異世界が広がる苔テラリウム。

少しでも興味をもってくれる方がいたら、
とても嬉しいです。

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