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仕事について

仕事が生きがいだった

私が婚活をしようと思ったきっかけは仕事にもある。
私が勤めているのはパッと見ホワイト企業、田舎のこの地方の中では給与が高い方である。採用試験はそれなりに難関で、私が採用された年は倍率90倍ほど。
それもあって、ずっとプライドを持って仕事をしてきた。同時にその重責に押し潰されそうな時もあった。家でもずっと仕事のことを考えてしまい、特に、いわゆる花形部署に配属された後は3ヶ月間ほどほぼ毎日仕事の夢を見た。
仕事が出来ない奴、と思われるのが何より怖かった。私が帰った後に先輩や上司が私の陰口を言うのではないかという強迫観念があり、定時すぐに帰ることができなかった。
仕事でミスをしないこと、そして仕事のパフォーマンスを上げるために睡眠時間を確保すること(私は睡眠時間が足りないとポンコツになる)が生活で最も重要だった。
ハッキリ言って異常である。

きっと私は私が何も持っていないと思い込み、それが激しくコンプレックスだったのだろう。
そのコンプレックスを無くすことに必死になって、ずっと仕事ばかりしていた。

しかし、仕事は裏切るものだ。
組織に属しているのだから仕方がない。
私の努力でどうにもならないことが絶対に起こり、大きな波に巻き込まれて流されてしまう。
度々起こるその理不尽な波、何度も何度も押し寄せてくる、だから私は心が折れてしまった。

3ヶ月間休み無しで、てっぺん過ぎまで仕事をしたことがあった。
睡眠時間が取れず、倉庫で5分間だけ目を瞑って休憩したことがあった。
ご飯が喉を通らなくなった。
生活サイクルが崩壊し、生理が来なくなったことがあった。
執務室に近付くにつれて、動悸がしてうまく息が出来ず、自然に涙が出てくることがあった。
午前2時に廊下で気分転換に縄跳びをしたことがあった。
信頼していた先輩が辞めた。
1人でずっと準備していたプロジェクトが、上層部の会議の後に全て無くなった。
私の意見無しにプロジェクトが進行していった。

限界だった。

気が付けば、友人には子どもが産まれていた。
その子を見た時に、ああ私は何のために生きているんだっけ、と思った。
私は彼氏ができたことがない。
このまま歳をとるのは耐えられなかった。
だから人生を変えようと思った。
それが私が婚活を始めた理由でもあります。人生を変えたかったから。
ちなみに今も同じ職場で働いています。でも結婚したら辞めます。
「人生なので、しょうがないですよね」って笑顔で辞める予定です。

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