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今日も飽きるまで書く


はじめに

 昨日はこんなものを書いたのだが…

 今日も何か書いてみる。別に毎日更新予定とかそういうわけでもないのだが、まあなんとなく気が向いたのでこうして編集画面とにらめっこしてみる。

二重展望

 二重展望とは、P-MODEL及び核P-MODELのインストゥルメンタル曲のシリーズなのだが、これがなかなか面白い曲をしている。
 このシリーズは整数ナンバリングで1,2,3と存在するが、そのいずれもが「一つのメロディーが何かしらの外因によって別のメロディーが聞こえる」という特徴がある。1,2は少々わかりづらい(うえに私自身も正しく解釈できているか分かってない)が、ビストロン収録の二重展望3はかなりわかりやすい。
 二重展望1,2はメロディーがアウフタクトで始まり、しばらく同じ構成が続くのだが途中でシンセのメロディーがやかましく加わる。おそらくこれによってメインメロディーの始まりが「4小節の前の拍」から「小節のきっちりはじめ」へと錯覚させる……のだと思われる。正直よくわかってないのでこのnoteを偶然読んだ音楽知識の豊富な方がいたらぜひ考察してほしい。
 二重展望3は前述したように意図が分かりやすい上にブログのようなもので作曲者本人も解説している。

 これを読めば大体どんな意図があるか分かると思うが自分なりにまとめようと思う。この曲のかなめはドラムにある。ドラムのパターンはそこまで重要ではなく、大事なのはタイミングである。はじめに「ビストロン・ドラム」と名付けられたドラムがしばらく流れた後、「アンチ・ビストロン・ドラム」なるものが割り込んでスタートする。これによって本来のメロディーラインとは別の位置でメロディーが開始したように聞こえる。

イメージ?

 上がビストロン・ドラム、下がアンチ・ビストロン・ドラムとする。横軸は時間で、縦軸はピッチを表している(つもり)。上の赤線の部分でドラムが強引に小節の区切ってスタートした場合、下のような流れに聞こえる。メロディーはずっと一定だが結果的に、別のメロディーが聞こえるといった具合である。こんな説明で分かってもらえるだろうか?

自分も作ってみたい

 二重展望シリーズが面白いことが伝わったでしょうか? こんな曲を聞いたら自分でも作ってみたくなるというもの。二重展望3のトリックを真似したこんなものを作ってみたことがある。

 2種類のメロディーが聞こえただろうか。これだけで終わろうかと思ったがただ真似するだけじゃつまんないと思って、自分なりに耳の錯覚を使った曲を作ってみたいと思った。そこで考えたアイデアがこれだ↓

バタフライエフェクト

 バタフライ効果(バタフライこうか、: butterfly effect)は、力学系の状態にわずかな変化を与えると、そのわずかな変化が無かった場合とは、その後の系の状態が大きく異なってしまうという現象[1]カオス理論で扱うカオス運動の予測困難性、初期値鋭敏性を意味する標語的、寓意的な表現である[2]。(引用:Wikipedia)

 ようするにちょっとした変化が後々大きな変化となるみたいな解釈で良いと思う。べつに物理の専門家でもないし。これに倣って、音楽的には小さな変化を加えただけだが、全体的には大きな変化として聞こえる……みたいな曲を考えてみた。

 冒頭に色々書いてるのは気にしないでもらって結構だが、この曲ではある操作をしている。それは「ある1音」だけを半音上げたり下げたりすることだ。この曲は変イ長調と変イ短調の二つを繰り返しているのだが、その「ある1音」以外はこの2つの調に共通する音を使っている。そしてこの「ある音」はドレミ…みたいに数えて3つ目にあたる音である。この音が半音下がったり上がったりすると長調と短調が入れ替わってしまうといった具合だ。一般に長調は明るい雰囲気を、短調は暗い雰囲気を持つと言われているが、この曲もその明暗が入れ替わって聞こえるだろうか? 

 ほかにも何か耳の錯覚を使った曲を作りたいとは思ってはいるものの、音楽知識に富んでいるわけではないので特段なにも思いつかないまま1年が経過しようとしている。いい加減なんか作りたいなあ。

おしまい

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