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【クラファンの種を蒔こう#02】釈迦堂切通し(鎌倉市)復旧へのクラウドファンディングとは?

※本コラムは、あくまで当社の計画の一例です。実際のプロジェクト立案を確定したものではありません。コラム中の写真は全て著者撮影。

工事現場にある概要図。北(上)が浄明寺側で、南(下)が大町。
赤い部分がやぐら(トンネル)筆者画像加工で塗。

 釈迦堂切通しとは、鎌倉市大町6丁目~浄明寺1丁目に抜ける切通しのことである。
そもそも切通しとは、鎌倉時代に物資運搬にために山などを切り開いて造った道のことである。鎌倉と外部を結ぶ重要な要路とする一方、外敵の侵入の恐れがあったときは、すぐ封鎖して警戒配備することができた。
切通しはほかに七か所ある。観光協会のページに詳述されているのでそちらを参考にされたい。

 鎌倉市文化財課さま曰く、この切通しは鎌倉時代のものではないそうである。しかも他の切通しの7か所の一つには含まれていないが、素掘りのやぐら(トンネル部分)を見る限り、年代物であることは確かだ。
 以前からがけ崩れが起きていたようだが、2010年に大規模な落石が起きて以来、通行止めになったままである。
大河ドラマの関係があるかないかはさておき、2021年から再整備計画が本格化し、当社の調べでは市役所文化財課さま・道路課さまの話では、2022年中着工予定とのことである。


浄明寺側に立ててある工事中の看板2022年06月
やぐら(トンネル)部分の所轄は文化財課、道の部分の所轄は道路課に分かれている。
柵越しに見る大町6丁目側からの釈迦堂切通し。トンネルになっている部分がやぐらと言われる。
同じく大町側より。結構住宅地の中にある。浄明寺側のような工事の看板は立っていない。
浄明寺側より柵越しに撮った切通し
グーグルストリートビューよりもさらに手前に柵で遮られている
浄明寺側も結構住宅地の中にある
浄明寺側に立てられている、釈迦堂切通しの碑。
文化財課さま曰く、この切通しの詳しい由来は分かっていないのだそう。

復旧予算1億7千万円の安全と景観の両立

 内訳としては、国・神奈川県・市の税金と、ふるさと納税の一部使用とのことである。これが高いのか安いのかはここでは論じないが、ふるさと納税は、市の他のインフラ整備にも充てられるので、ここに集中して使われるわけではない。ふるさと納税でいつももやもや思うのは、中にはそういうプロジェクトもあるが、この集中して使って欲しいところに充ててくれないもどかしさである。
復旧と言っても、従来のコンクリートでガチガチに固めてしまっては台無しだし、かと言って東日本大震災クラスの地震がもう一度来て、今度はやぐら(トンネル部分)が落下してしまっては元も子もない。最悪死者が出ては、市の責任は重大だ。
 個人的意見だが、復旧後は軽車両以外の通行は禁止しても良いと思っている。

維持・管理そして付加価値の向上へ

 ほかの切通しも日ごろ地元のボランティアの方々の清掃で成り立っていることを考えると頭が下がる思いである。
 一番の問題は、復旧後末永く近隣の住民や観光客に愛される切通しと再びなれるかであろう。私はかつて7か所の切通し、もしくはその場所と推察される場所に全て行ってみたが、個人的には朝夷奈切通しの次に釈迦堂切通しはカッコいいと思っている。この切通しが復旧されるからにはそれなりの意味があるのだろうし、ただ通行が可能になるだけではもったいないと思う。

支援者の方々を記載した看板付きベンチ設置の提案をする

現場付近に掛けられていた工事内容から図面を拝借させていただいた。筆者画像上で加工記載。
地域住民の方々や観光客に親しまれる、看板付きベンチの設置を提案する。

 実際に企画書を、現場の通路部分を管轄している市の道路課さまへ持参したのだが、「現時点ではなにも決まっていない」とのことであった。
なら今のうちから、釈迦堂切通しの復旧とベンチ設置費用の支援者を表示した看板付ベンチを提案する。
ベンチならば、地域住民や観光客に使用してもらえるし、今後のいたずら防止や崩落の経過観察として防犯カメラをプラスセットにすることもできると考える(幸い現場には電気も光ファイバー回線もある)。

 税金でインフラを復旧するのは大事だが、そこに愛着心は生まれるだろうか?何よりも税金でない、かつ匿名ではない寄付という形もあると思う。
看板に支援者の名が刻んであれば遠方からの支援者であれば、一度は現場に自分の名前を見に行きたい。と思ってもらえる、見せかけだけの返礼品ではないフォローづくりが大事ではないだろうか。

 このためこの計画に賛同していただける方がいたらご支援を。また、プロジェクトのリーダーになりたい方は大歓迎である。

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