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Silver Jubilee参列にあたり、あの日から考えていた自分の気持ち


ツアーが始まる前日、チャマがTwitter再開後、初めて公式Twitter以外のことを呟いた。

そしていよいよツアーが始まるだという実感と共に、私もあの時の自分の気持ちと向き合わなければいけないと思った。

この件は私の中で大きな出来事だったし、ここで形にしておかないと次に行けず、今回のツアーに参加する資格がないと思った。


※以下チャマの報道について触れています


2020年9月18日
仕事が終わり歯医者に寄ってから帰宅、
スマホを開くと世界が変わっていた。

長ったらしいこと細かに書かれた文章。
低俗的なメッセージのやりとりの画像。
その何もかもが世間でよく見るそれだった。
でも現実味がなかった。
今大衆に晒されているこれは、私の好きなBUMP OF CHICKENのメンバーの1人のことなのか?

事実を受け止めきれず、混乱する私を置いて、その当日公式とチャマから謝罪の一文がでた。

認めた。

認めたけど、それでいったいどうなるんだ?

これからこのバンドはこのまま活動を続けていくのか?

私はこれからどうやって曲を聴いていけばいいんだ?

急に周りが真っ暗になり、絶望の淵に立ったような気分だった。


そして追い討ちをかけるように、9月25日に藤くん、ヒロ、秀ちゃん3人からのコメントが公式HPで公開され、チャマの活動休止が発表された。


そこには当時チャマの言動を厳しく注意したこと、しかしプライベートの全部を把握することはできず、本質的な解決に至らなかったことが書いてあった。
なにやっとんの。言葉を選ばないのなら素直にそう思った。
近くに自分のことを注意してくれるあのメンバーが居ながら何故辞めることができなかったのか。そう思ってしまった。

急遽お休みになった9月21日の翌週の9月28日に3人でのポンツカが放送された。

藤くんが3人の代表として今回の事の経緯、この件についてどういった話をチームでしてきたか、リスナーに対する想い、これからのバンド活動について、そしてチャマに怒ったことを話してくれた。

今まで聞いた事もない藤くんの憔悴しきった声。
ヒロと秀ちゃんの寄り添うような相槌。
そこに感じるヒリヒリとした痛み。
とても辛かった。3人も傷ついている。
そう思った。

この時点でチャマが直接リスナーに話せる状況でなかった事は理解できるものの、本来この件を話すのはチャマであるはずなのに、代表として今の想いを丁寧に話してくれた藤くんには本当に感謝している。

この放送を機にやっと事実を認識しはじめた私だった。
そして同時に3つの事を考えていた。


一つ目は、チャマが活動休止を発表したことにより、メンバーは3人となった。
そしてその3人での活動をどこまで行うのかということ。


二つ目は、チャマは復帰できるのか。
もし活動を再開しても果たして彼は公の場に立つことができるのかということ。


三つ目は、私はこれからBUMP OF CHICKENとどう向き合うのかということ。


まず一つ目は3人での活動をどこまで行うのかということ。

BUMP OF CHICKENは幼馴染の4人が結成したグループで、BUMPの結成当時、藤くんが大人から引き抜きにあっても、俺はこの4人でやっていきたい。そうでないと意味がない。と言った有名な話がある通りこの4人である事にこだわっていた。


バンドとしての活動も規模もどんどん多くなって、物理的に大きな会場でライブをする事が増えても、サポートメンバーなどを一切入れずに、4人でステージに立つことにこだわり続けた。

「リボン」という楽曲からも、4人がバンドを続けていく為にどうやってコミュニケーションをとってきたかという片鱗を読み取ることができる。

そしてその事実を理解し愛していたファンは多かったように思う。

もちろん私もその1人だった。

だけど今回の件で3人にならざる終えない状況となり、バンドとして前代未聞のこの事態で一体どこまで活動していけるのだろうかと思っていた。


結果として、3人はグループとしての活動をまったく止めなかった。


2020年9月29日にポケモンとのコラボMVとして発表された「アカシア」は、チャマの活動休止後に発表されたが、休止前にレコーディングを完了しており、事実上4人として最後の曲になった。

その後も2021年2月11日に「Flare」、
2021年5月18日に朝ドラの主題歌になった「なないろ」をリリース。
この2曲は、3人でレコーディングされたもので、ベースは藤くんが弾いていることをのちに発売された雑誌で教えてくれた。

3人でのポンツカも継続していた。
チャマのSNSの更新が止まってしまい、以前のようにメンバーの様子を見られる事は減ったが、公式のTwitterで2020年11月に藤くんが曲作り中なのを、12月には3人でレコーディング中の写真を載せてくれた。

そして3人BUMPとしての活動の中で1番印象的だったのは、2021年2月27日に出演したNHKの番組SONGSだった。

「アカシア」から始まり4つのステージが合わさったように構成されたセットに、立っているのは3人だけ。
「Aurora」や「魔法の料理〜君から君へ〜」など4人の時の曲も3人で演奏しきった。

言うなれば、if世界としてあのまま4人として活動していた場合と変わらない活動内容だったと思う。

今これがバンドとして最善の選択で、それを実行していくんだという強い覚悟を感じ取った。

チャマが戻ってくるまでの9ヶ月間、正直3人で楽曲を出すことはないのではと思っていた私にとっては、3人は十分すぎる活動をしてくれたと思っている。

「今我々に出来る活動の全てを全力で続けていく」
との3人でのコメントの通り、全力で9ヶ月間BUMP OF CHICKENを継続してくれた。

  

そして二つ目は、チャマは復帰できるのか。
もし活動を再開しても公の場に立つことはできるのかということ。


今回の件はチャマが悪いし、擁護する気は一切ない。

しかし、いくら彼に落ち度があったといえ、プライベートのことを大きく報道されてしまった後のチャマのメンタルを心配する気持ちもあった。

活動休止というよりは、活動する状態でないから休止するという意味を含むのもなんとなく想像がついたし、いったいいつになったら復帰するのかなんて全く想像がつかなかった。

チャマはとても感情が豊かで、表現も豊かだけど繊細な人だ。


ライブのMCをしたり、グッズを作ったり、表立った活動を自ら選んで率先してくれていた。

SNSを始めたのも、自分のことをというよりは、写真好きなこともあり3人の写真をよく載せていて、自分が発信することでBUMPとしての活動をより身近に感じてもらいファンに楽しんでもらいたいという気持ちも大きかったように思う。

その反面、涙脆かったり、感情が先走ってしまったり、考え込みやすいことも長年チャマを見てきてなんとなく知っていた。

だから自分の起こした事態で、これまで自分が積み上げてきた活動さえも揺らいでしまったこの事態をどう受けとめていくんだろうと思っていた。

その後の雑誌のインタビューや自身の復帰後のコメントで、当時のチャマは混乱状態で、暫く電子端末にも電源が付けられず2ヶ月間もメンバーに会えていない状態だったと語っている。

そんな状態のチャマを、3人はバンドのメンバーというよりも友達として1週間に一度会って話すという形からコミュニケーションをとり始めたそうだ。
その時も何度も何度も間違ったけど、やり取りを続けた。
その上でチャマは少しずつ落ち着き、自分を取り戻していったそうだ。

そしていつになったら復帰できそうかと3人から聞いたことは一度もなかったという。

「Flare」も「なないろ」もファンと同じタイミングで聴いたとチャマは話した。
そしてそこに自分の奏でる音がないことにショックを受けて、少しずつバンドに戻りたいと思ったと語っている。

そしてメンバーの支えもある中、
2021年6月6日にチャマは活動を再開し、BUMP OF CHICKENに戻ってきた。

彼は復帰後のコメントで、
「僕が汚してしまった看板の汚れを落とす努力を続けるチャンスを下さい。僕が傷つけてしまった看板の傷を直す努力を続けるチャンスをください」と言った。

そこに至ったのは、今回の自分の行動がバンド活動にどういった影響を与えるのかまで分かっていなかったことは甘かったにせよ、少なからず全力でバンドの活動をしていたからだと思っている。

全力だったけど、バンドを傷つけてしまった。だからもう1度全力で向き合いたい。

私はこんなことがあっても、今までチャマが音楽に対して真摯に向き合っていなかったとは正直言えない。
それだけ本気で音楽に向き合っていたチャマを知っているから。
(だからこそ今回の事がショックだっという裏返しになるが…。)

そしてもう一度このバンドに戻りたい。
その結論に至った事を私は素直に嬉しく思った。

ヒロはROCKIN'ON JAPAN 2022年2月号で
山登りをしている途中、違う道からチャマが登ってきたと語っていて、私はこの表現がとても好きだ。
当時のBUMPの状況はこの通りだったんだなと思う。

そして、公の場に立てるのかという私の不安を吹き飛ばすように、
2021年11月14日には無料配信のスタジオライブ、
2021年12月31日にはNHKの紅白歌合戦、
2022年7月2日、7月3日 Silver Jubilee幕張メッセ2days、
2022年8月11日ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022、
2022年10月24日からの Silver Jubileeライブハウスツアーとチャマはステージに立ち続けている。

あの宣言通り彼はこれからも活動を続けていくだろう。



三つ目は、私はこれからBUMP OF CHICKENとどう向き合うのかということだった。

BUMPとの出会いは、中学2年の時お昼の放送で流れてきた「車輪の唄」に
一目惚れならぬ、ひと聴き惚れしたからだった。

そして中学、高校、大学、就活と紆余曲折の学生時代をBUMPの楽曲に支えられながら共に過ごした。
この時期のことを書こうとすると一冊の本になりそうなぐらい色んなことがあったが、BUMPの曲はいつも側にいてくれた。

社会人になってもBUMPの曲が離れることはなかった。

ライブには2012年GGTに初めて行くことができ、そこから毎ツアーごとに足を運んだ。

BUMPのライブが好きだった。

あそこで感じる夢のような時間が大好きだった。

活動を追うごとにメンバーの仲の良さも関係の深さも知った。
社会人になり自分のライフステージも変わっていく中で、友達でもあるメンバーと、バンド仲間として、仕事仲間として、続けていく事がどれほど大変かを身をもって知っていく。


この物語はこのまま続いていくものだと思っていた。


そんな中、この報道が出た。


今回のことはまずどう受け止めればいいのか分からなかった。
長年BUMPと過ごして初めて飲み込んだ異物。

そもそもこれはチャマのプライベートのことだ。
本来プライベートとアーティスト活動は線引きされるべきものだ。

ましてや不倫問題なんてものは当事者と家族間での問題であって第三者が口を挟むものではない。

しかし数年前から週刊誌等によるこういった報道は止まらず、知らなければ良かったことを私達は知ってしまう。

知らなかった頃には戻れない。

今回も例外ではなかった。
あちらもこちら側の反応を楽しんでいるのだ。
分かっていて表に見える反応はしなくても、心は溶けていく。

報道され情報という形でこちらの手元に渡ればもうそれはこちらの物だ。
本来全く関係ないはずのプライベートの問題であるそれを、こちら側も処理しなければならない。

今回の件を処理する速度は人それぞれだったと思う。
処理する時考えていた事もそれぞれだったと思う。

私はとても時間がかかった。

チャマのことを考えた時、一緒に思いだされるのはこれまで人生を共に過ごしてきたBUMPの楽曲達であり、共に夜を過ごした何にも変え難いライブの思い出の数々だったからだ。

あの時この曲があったから、ライブに行ったから、ここまで来れたと思うことがたくさんあった。

好きなのは曲なので、メンバーのプライベートのことはどうでも良いという意見もあったが、チャマがどれほど曲の構成部分なのかを私は知りすぎていた。

曲を作詞しするのは藤くんだ。

作曲するのも藤くんだ。

それを心から尊敬し愛してきた3人だったはずだ。

藤くんが作った原石を、一番良い輝きにする為のことを3人でずっとやってきたんじゃないのか。

藤くんがいないと曲は作られない。

でも3人がいないとBUMP OF CHICKENの音楽にはならない。

4人の想いが注がれているから、BUMPの楽曲達はいっそう輝く。

だから星四つが横一列に並ぶし、

4人でステージに立ち続ける。

私はそう理解してきた。


だから今回の件は、
楽曲を聴くとメンバーがいて、メンバーの中にチャマがいて、チャマがいると、この件がフラッシュバックするという事態を引き起こしてしまうことを否定できなかった。

プライベートの問題だから関係ないよね。と切り離すことがどうしても私はできなかった。


と同時にいつの間にか私自身も自分勝手な思い込みをしていたことに気づいてしまった。

BUMP OF CHICKENはプライベートを話さないバンドだ。
ラジオで話すのも小中学生の時の話がメインになることが多く、最近の話をするにしてもメンバー間での話が多い。

TwitterなどのSNSが普及し、メンバーが誰かの結婚式や誕生日会に行っていることや、他のアーティストと交流があることを知る機会は増えそのたびに新鮮だった。

だからこそ、ラジオで話しているあの4人の雰囲気そのものがプライベートそのものだと、私は知らぬうちに思い違いをおこしてしまっていたように思う。

私は、

2013年に初めてMステに出たり東京ドームでライブをしたり、バンド活動が変化をしていった時も、

2015年に初めて紅白に出演した時も、

2016年に日産スタジアムで2daysした時も、

2018年2度目のMステに出演した時も、

2019年2回目の東京ドーム公演の後も、

その後、何の報道も、何のスキャンダルもない彼らに勝手に安心しきっていた。

きっと張られたり、後を付けられたりしているだろうに何も出ないんだなと思っていた。

色んなバンドやグループのメンバーが脱退したり、活動休止したり、解散してきたのを見てきて、永遠も、絶対も、ないと分かっていた。

けどBUMP OF CHICKENはそれが当てはまらないのではないのか。

そう思い込んでいた。

だから、

絶対も永遠もこの世にはないんだよ。
というのをまざまざと見せつけられ
本来知ってもいない彼らのプライベートの部分に勝手な理想像を反映し、それを勝手に信頼して信用していた事に気づいて打ちひしがれてしまった。



曲が聴けない状態が続き、
色んな糸が絡まって解けないまま
これからこのバンドはどうなるんだろと思っていた矢先、「アカシア」がリリースされた。

職場に向かう電車の中、せめて新曲だけは聴くかとイヤホンをさした事を今でも覚えている。

耳から流れるキラキラしたイントロ。

ポケモンMVのクオリティーもすごく、
報道からそれほど経ってない期間でも変わらず公開してくれたことに感謝した。


そしてなにより「アカシア」が良かった。

素晴らしかったのだ。

いつか君を見つけた時に
君に僕も見つけてもらったんだな
今 目が合えば笑うだけさ 言葉の外側で

ゴールはきっとまだだけど もう死ぬまでいたい場所にいる
隣で (隣で)
君の側で 魂がここだよって叫ぶ
 泣いたり笑ったりする時 君の命が揺れる時
誰より (近くで) 
特等席で 僕も同じように 息をしていたい

言えない事 聞かないままで 消えない傷の意味
知らないままで
でも 目が合えば笑えるのさ 
涙を挟んでも

転んだら手を貸してもらうよりも 優しい言葉選んでもらうよりも
隣で (隣で) 信じて欲しいんだ 
どこまでも一緒にいけると

ポケモンとのタイアップという事もあり、主人公とパートナーポケモンの関係を表している歌詞にも取れる。

が私はもう、
今までのBUMPのストーリー、
そして自分とBUMPの関係を唄われているようにしか聴こえなかった。

それから、何回も何回も「アカシア」を聴いた。

それはいつもBUMPの新曲が出た後となんの変わりもなかった。


「Flare」も今の状況と重ねざるえなかった。

何が許せないの 何を許されたいの
いつか終わる小さな灯火“

鼓動が星の数ほど 混ざって避け合って
行き交って 迷路みたいな交差点
大丈夫 渡れるよ

結成25周年目というアニバーサリーな日にリリースされたそれは、冬の朝のようなしんとした空気を纏っていた。


そして、朝ドラの主題歌として「なないろ」がリリースされた。
私は朝ドラの主題歌をBUMPが歌うのをずっと待っていた。
多くの人が聴いてくれるであろうこの時間に、いつかBUMPの曲がきたら良いなと思っていた。
だから嬉しかった。

個人的にも「なないろ」は人生のターニングポイントにもなった曲で、
ずっと人生の節目、節目で旗をさしてくれるBUMPの曲に感謝しかなかった。

私の2021年は「なないろ」に支えられていたと言っても過言ではない程だった。

そして思ったのだ。

BUMPの音楽はどんな時だって私の心の奥底に届くことに変わりはない。

この曲たちを聴く為だけでもいいから、またライブに行きたいと。


しかし曲は身体に溶け込んでくる一方、
3人体制になったBUMPを直視することができなかった。

私はチャマの活動休止のお知らせが出た時、頭ではそれが最善の選択で、そうするしかないと分かってはいるものの、それはBUMP OF CHICKENと呼べるのかと立ち止まってしまった。
(重ねて言うがあの時はこの選択しかなかったし、この選択が正しかったことは今証明されている)

それほど、BUMP OF CHICKEN=4人
という方程式は何より変え難く、
それ以外の概念がなかった。

と同時に今回のことの大きさを痛感した。


SONGSもリアルタイムで観ただけで、録画を見返す事が出来なかった。

「Flare」のMVも一回しか見てない。

ラジオも聴けていない。

3人の姿を見ることで、そこに居たはずのもう1人を強烈に感じてしまう。
欠けてしまった痛みを感じてしまう。


あの9ヶ月間私は自分の考えがどこにあるのか分からなかった。

このことをずっと考えているのにSNSには書き込めない。

活動休止は妥当だと思っているのに、
3人BUMPを受け止めきれない。

3人BUMPを受け止めきれないのに、あのままチャマが何事もなく活動を続けていたら自分はどうなっていただろうと考える。

4人でBUMPだと思っているのに3人体制での曲は聴けている。

論破王がいたらすぐ論破されてしまうであろうぐらい矛盾だらけだった。
色んな人の言葉を見ても、全部分かるけど、自分に空いた穴にはピッタリとはまらない。

色んな感情があっちにいったりこっちにいたりしていた。


それでも確かに言えることは、
BUMP OF CHICKENが好きだという事だった。


そんな状態を続けること9ヶ月。
遂にその日はやってきた。

チャマが公式に再度コメントを発表し、活動を再開したのだ。
脱退せずちゃんと戻ってきてくれた。
素直に嬉しかった。

その1週間後に発売されたMUSICA2021年7月号で、藤くんは「なないろ」の話と、これまでのこと、そしてこれからのことを話してくれた。

この件について人それぞれのいろんな距離感、温度感があることを分かった上で、今後は4人で精一杯やっていく以上のことはないと思っていること。
9ヶ月間イビツな状態のBUMP OF CHICKENに向き合おうのはしんどかったのにそれをしてくれてありがとう。
と話した。

印象的な箇所があった。

「(前略)………BUMP OF CHICKENはどう足掻いてもこの4人でしかないんです。天が裂け地が裂けたとえ地球が消滅したとしても、BUMP OF CHICKENという概念はこの4人なんです。ひとりがこうゆう都合で離脱することになったとして、3人で続くっていうのは概念として、一生命体として不可能なことなんです。それはその生命体の終わりを意味することだから(後略)」

私はこの号を読んで、「BUMP OF CHICKENはあの4人である」という認識を改めて一致し合えたと思ったし、答えがでなかった9ヶ月間を認めて貰えた気がした。
そして3人が一生懸命活動してくれた期間、正面から見れなくてごめんね。このことについて話してくれてありがとうと思った。

YouTubeでのスタジオライブを最初から観れなかった私が、はっきり4人の演奏姿を見たのは、2021年年末の紅白歌合戦だった。

「天体観測」と「なないろ」

とても良かった。

MVを再現したかのような「天体観測」
宮城県気仙沼で唄う「なないろ」
どちらの演出もBUMPへの愛を感じとった。
そして久しぶりに4人で演奏する姿が見れて安心したし、丁寧に音楽を届けてくれる4人は変わっていなかった。

そして「Small world」「クロノスタシス」「SOUVENIR」と曲を出し、今もステージに立ち、少しずつTwitterやInstagramのストーリーを再開しているチャマに安心しているのだ。


活動休止の期間を誰かが決めれる訳ではない。
ましてはどれだけ活動休止してこの件がなくなる訳でもない。
メンバーが活動再開を決めたのなら、こちら側はそれを受け取りそれぞれの時間と距離で受け止めていくしかないと思っている。

今回の件を忘れることは無いと思う。
曲を聴いていて思い出さない時が来るのかなと思うのが正直な所だ。

でもだからといって今までチャマが私にくれた沢山のことが無くなる訳ではないよ。
私達の声を聞いてグッズを作ってくれたこと、SNSで親しみをもって活動内容をあげてくれていたこと、チャマの弾くベースの歌がずっと一緒にいたこと。

チャマが活動再開後に伝えてくれた言葉を私は信じている。

そしてBUMP OF CHICKENを繋いでくれた藤くん、ヒロ、秀ちゃん本当にありがとう。

私はBUMPのファンだからと出る曲全てを絶対好きでいようと意気込んではいない。
曲が好きだからBUMPのファンであるのだ。
4人のことは大好きだからこれからも応援したい。
だけど私と4人の間には曲があるからこの関係が成り立っていることが大前提だ。
私の中で曲が響かなくなればこの関係は終わるのだと思うが、今でも既存の曲は勿論、新しい曲も好きだと思えることが嬉しい。
そして私の中で音楽が鳴り止まない限りずっと好きでいさせて欲しい。そう思っているのだ。

この件があっても私の中で音楽が鳴り止むことはなかった。

ライブハウスツアーが終われば次はアリーナツアーとこの旅は続いていく。

そして今のもなおBUMP OF CHICKENの音楽を届けてくれる4人に感謝しつつ、これからも一緒に過ごすことができたらいいなと願うばかりだ。

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