大腸がんの話。イレウスの恐怖。

5月末日に晴れて退院出来ました。自宅までの距離は歩いて15分程度と近いのですがさすがに快調には歩けません。

いつもの倍以上の時間で途中軽く休息を取ったりしながらも無事に帰宅。
ようやく一安心と言う事で軽い疲れは感じていましたが、それでも久し振りの自宅は最高です。

食事に関して特に禁止事項はありませんでしたが、とりあえずしばらくはあまり刺激の強くない物にしたほうが良いとアドバイスを受けていました。

昼食は軽く冷たいうどんを食べ、夜の献立を妻に聞かれたのでレバニラ炒めをリクエスト。病院からの帰宅途中に通りがかった中華料理店から香るレバニラを炒めているのであろう芳香に軽く取り乱すほど食欲を刺激されていた所為でした(笑)

のんびりしているうちに日は暮れて夕食の時間になりました。
ところがあれほど焦がれたはずのレバニラがまったく美味しく感じられません。一口二口つまんではみたもののすぐに箸が止まってしまいます。

その時点でやっとお腹がやたらと張っている事に気がつきました。
おまけにパウチが朝からペッタンコのままです。食べた量が少なければ中身の排泄物も少なめですがガスは溜まる筈なので明らかにおかしい。

しばらくすると猛烈な腹部膨満感がやってきました。食べた量自体は少なかったので吐き気はさほどありませんでしたが動き回るのが億劫になるほどの胸焼け状態です。

退院時に説明を受けていたイレウスになっていました。

イレウスは投薬や手術後の腸の癒着等で腸の蠕動が阻害される事によって起きる腸重積状態のことです。要は食べた物を腸が運んでくれなくなってしまいガスや内容物が腸内に停滞してしまうのです。

入院中はイレウスになることはありませんでしたが、手術後しばらく経って(長い時は数ヶ月後)症状が出るときもあるので注意する事。症状が出たら安静にしてしばらく様子を見て、治まらないようであれば救急受付でも良いのですぐに病院に来る事などの説明を退院時に担当医から受けていました。

説明を思い出ししばし横になっていましたがまったく治まりません。
それどころか時間が経つにつれてお腹の張りが酷くなり横になっているのも辛くなる始末。

なんと退院後初日にして救急搬送か根性で救急受付まで自力で行くかを迫られる事になってしまったのです。

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