大腸がんの話。入院費について。

VAPEのおかげで気が滅入ることも無く、歩き回り続けたおかげで回復は順調でした。体についていたチューブがすべて抜けて絶飲食も解除になり食事が出来るようになるといよいよ退院が見えてきます。

大腸がん手術での入院期間は2015年5月11日で退院日が5月30日でした。
実を言うと本来の入院予定日数より2日程短いのです。

もちろん体力の回復が順調だった事もありますが、もうひとつ退院を早めたかった理由があります。

それは入院費。つまりお金の都合でした。

自分の住んでいる東京都北区には大変有難いことに高額医療費限度額適用認定証という制度があります。

さっくり説明すると入院等で医療費が高額になる場合、限度額申請をする事で収入に見合った一ヶ月の限度額が設定され、病院に認定証を提出する事で月の請求が限度額上限までになるという入院患者とその家族にとって大変心強い制度です。

怪我や病気での入院はあらかじめ予想できる事ではありませんから申請自体は本人入院中でも家族が手続き可能でした。しかも申請から認定までが迅速なので自分のように半月程度の入院時に家族に申請してもらっても精算時充分間に合うように考えられています。

この有難い制度、認定を受けるためには当然国民or社会の健康保険をキチンと払っている必要があります。

お恥ずかしい話ですが自分には当時少々滞納分が有り自分の代わりに申請手続きに行ってくれた娘が立て替えてくれたものの、担当者に指摘された時は死ぬほど恥ずかしかったと後々まで娘にぼやかれました。

自分の場合収入から設定された一ヶ月の請求限度額は7万円でした。
厳密に言うとこの金額に差額ベッド代や紙おむつ料等の対象外の料金が加算されるのですが、通常病院側の都合以外で個室を希望しない限り差額ベッド代はかかりませんし、紙おむつ等その他の金額は大した事はありません。

大腸がんで入院。腹腔鏡手術&ストーマ設置で半月程度の入院期間で精算時の請求は限度額+1~2万円程度だったと記憶しています。

一旦請求費用全額を支払った後に高額医療費対象分を戻してもらうのに比べると安心感と家計への圧迫が格段に違います。

何故2日程度でも退院を早めたかったのか?

察しの良い方にはお分かりになると思いますが入院費用が月末締めゆえに月が代わると請求額が余計にかかることが予想されたからです。

退院間近ですからさほど料金が高くなることは無さそうでしたが、せっかくなら5月分だけで済ませたい。

決して無理をしたつもりはありませんし、担当医からも回復は順調だからと問題なしと了解を得ましたが、退院して帰宅し久々の我が家にリラックスしていた当日の夜、消化器手術後特有のトラブルに見舞われて結果的に大した事は無かったものの病院の門を再びくぐることになります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?