大腸がんの話。手術以降。

2015年9月にストーマ撤去手術が終了し入院期間一週間で退院する事が出来ました。

5月の大腸がん手術&ストーマ設置からようやく一連の治療が完了。
ストーマ撤去後に恒例のイレウスに襲われたりはしましたが、9月の退院以降特に体調が激変して病院に担ぎ込まれるようなことは無く現在に至り、今年5月には手術から5年目を迎え無事寛解となる予定です。

術後5年近く経過して約10cmと通常の腹腔鏡手術より少し大きい傷跡もすっかり柔らかくなりもはや違和感を感じることはありません。手術直後は分断されたおへその接合が若干上下にずれて見えましたが5年の月日を経てすっかり元通り。

おへそ横のストーマ跡は色素の沈着で多少黒ずんでいる物のこちらも元の柔らかさを取り戻しています。もっともこちらは撤去後なかなか違和感が取れず、去年くらいまでは腹筋に思いきり力を籠めると軽い痛みを感じました。

ストーマ撤去後に懸念していた排便障害は全くなくお尻からの排泄に問題は全く感じません。約3か月の休養期間が良かったのか痔のほうもすっかり良好になり以前より快適なほどです。

約40㎝ほど切除された大腸はひどく癒着した影響かいまだに腸内を大量のガスが移動する際に圧迫感とかすかな痛みを感じるものの日々の生活に不自由はありません。

術後に食事制限等が一切無かった為、おなかの具合が安定してからは好きなものを食べ放題しても問題なし。とはいえ加齢の所為か以前ほど油物を連食することは少なくなり、去年暮れに痛風の発作に襲われてからは毎日体組織計に乗り、体重と体脂肪率に気を使うようになりました。

現在も3か月に一度定期検診を受け、毎回と血液検査と年に一度CT撮影と大腸カメラを受けています。経過は今の所順調で幸いにも担当医からシリアスな話をされたことは一度も無く「問題ないですね~」があいさつ代わりになるほどです。

自分の大腸がん発覚は大きくなった腫瘍が原因の腸重積でした。
手術時既にステージ3になっていたことからもわかる通り、大腸がんには苦痛を伴うような自覚症状がほぼありません。

生活習慣や加齢による大腸がん罹患率が年々高くなっている現在、自分の経験から見ても50歳という年齢が大腸がん早期発見のための防衛ラインのように感じます。

若い頃から体力自慢で病院とは縁がない事が自慢だった自分でもご覧の体たらくですから、これから50代を迎える方には大腸カメラによる大腸がん検診を必ず受けたほうが良いでしょう。

ポリープ状で発見できればお腹にメスを入れることなく切除も可能ですから特に体調に不安を感じた事の無い方でも50代を迎え敦盛を舞うと同時の大腸カメラ撮影、受けておいて損はないと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?