20,03,22。ワニの話。

Twitterで連載されていたきくちゆうき氏の「100日後に死ぬワニ」が昨日完結しました。

公式や作者のきくち氏を直接フォローはしていなかったのですが自分がフォローしている多くの作家さんがリツィートしてくれるのでほぼ毎日の更新を確認する事が出来ていた為、結構楽しみに見ていました。

さすがに昨日の完結は気になった為更新時間に最終回を確認させていただき「なぜ主人公が100日で死ぬのか？」という疑問に対する答えとこの作品に込めた作者の思いを知ってなるほどと唸らせられると同時に、この所ネガティブなニュースで滅入り気味だった気分が少し和らぎ心持ち暖かくなったように感じられました。

完結直後に流れた商業展開に関するトピックも「おお。素早いな」と思いはしたものの「創作者が利益を得られず赤貧に甘んじる」ことが嫌で仕方が無いので「これで作者の懐が温かくなると良いな…」と受け取っています。

ところがその後しばらく経ってTwitterを見ると驚いたことに作品に対するネガティブな話題がずらりと並び炎上状態に。

どうも商業展開のタイミングの速さと関連グッズの用意周到さから「すべてが綿密なマーケティング戦略のもとに作られていたのではないか？」と受け取った方が多く「上手く乗せられた」事に対する怒りが炎上の根幹にある様子です。

自分がフォローしている作家さんにも自らに作品に対する使用許可の敷居が高い人と低い人がいます。

「〇〇さんの作品で缶バッジを作りたいのですが…」
「ありがとうございます！個人使用で有れば問題ないです！」

という作家さんもいれば逆に「転載及び二次使用は一切認めません。無断での使用や転載を確認した場合は相応な対応を取らせていただきます」な作家さんもいらっしゃいます。

今回の作者さんのきくち氏は比較的作品の使用に対する敷居が低い方だったようで、早い時期からコンタクトを取ってきた目先の利く人や企業からの商業展開への誘いに「素直に感謝していた」そうです。

完結後の作者インタビュー等で炎上に心を痛めている様子を見ると昨日のほわほわした気分は一転。冷たい怒りにも似た感情が沸いてしまいます。

そんなに乗せられた事が気に食わないのでしょうか？

可愛さ余って憎さ百倍とは言いますが、作者のセンスで広く話題となってそれに見合う利益を受け取る事が憎くて憎くて罵倒の言葉を投げつける以外にカタルシスを得られない。

そんな風にだけはなりたくありません。できるだけほわほわした気分のまま残りの人生を生きたいと思っていますから。