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オンライン飲み会のすすめ〜ツール・アプリ8種比較

新型コロナウィルスの影響で、ひたすら家に籠る日々が続いています。旅行、飲み会、イベント類は全てキャンセル。

と思いきや、最近になってまた予定が埋まり始めています。ただし集合場所は・・・・各自の自宅!

最近あちこちで聞くようになった「オンライン飲み会」、私もやってみました。

オンライン飲み会開催が決まってまず考えるのは、「どんなツールを使おうかな」っていうこと。調べてみると、最近よく聞く「Zoom」から、飲み会に特化した「たくのむ」、そしてもちろんお馴染みの「LINE」や老舗の「Skype」まで、色んなツールがあることがわかりました。

これを機にいろいろ比較したのでまとめます。

LINE

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言わずと知れたLINE。普段使っているLINEグループをそのまま使えるし、大人数でもビデオ通話できるので、内輪で集まる時にとても便利です。

利用・ダウンロード: https://line.me/ja/download

対応端末: PC、モバイル。なお、PCで利用する場合は「PCでの利用を許可する」設定にしている必要があります。設定は「アカウント」メニューの「ログイン許可」で確認できます。

アカウント: LINEアカウントが必要。最近流行っている「ZOOM」等のサービスとの最大の違いはここかと。LINE上で友達になっていない人も含めて集まろうとすると面倒くさいのが難点です。

アプリ: PC、モバイル共にLINEアプリが必要

利用方法: LINEグループで「グループビデオ通話」を開始する。誰かが通話を開始した時に表示される通知や参加ボタンは控えめなので、参加しない人や遅れて参加する人がグループ内にいても大丈夫。参加者の関係性によっては、いちいちLINE交換したりグループを作らないといけないのは面倒ですが、普段からLINEグループでつながってるような内輪だとすごく楽。

人数: 200人まで。人数はもうLINEが圧倒的です。200人でオンライン飲み会やろうとはなかなかならなそうですが。

背景等: モバイルの場合、SNOWのような形で、顔を変形させたり動物の耳をつけたり、背景を「繁華街」とか「お寺」に変更したりもできます。これは360度ビューに対応していて、携帯の角度を変えれば景色も変わるし、誰もいない新宿の路上で寝っ転がることもできます。(PCにもあるのかも知れませんが、見つかりませんでした。)これは楽しい!バリエーションも多いので、これだけで1時間くらい遊べます。「リアルで会えないから仕方なく」だったオンライン飲み会が、「バーチャルだからこその楽しみ方ができる飲み会」に変わった瞬間でした。またPCの場合、背景をぼかすこともできます(モバイルは試していないので不明)。

画面共有: 対応しています。

Skype

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オンライン通話の老舗、Skype。私はもう10年以上ログインしていなかったので、「ID、パスワード覚えてないし」という理由で候補から外しちゃったのですが、最近はSkypeアカウントにログインしなくても「ゲストとして」参加できるようになってるんですね。さすが老舗、進化してます。

利用・ダウンロード: https://www.skype.com/ja/
ログインせずに会議を作成するには:  https://www.skype.com/ja/free-conference-call/

対応端末:  PC、モバイル

アカウント: 不要。参加者だけでなく主催者も、ログインせずに「ゲストとして」参加できるというのが大きな特徴だと思います(主催者もログイン不要になったのは4月3日から)。ゲストは24時間でタイムアウトしてしまうなど、ログインしている方がSkypeの機能を十分に活用できるようです。

アプリ: アプリまたはブラウザ。Skypeといえばアプリ、というイメージがあったのですが、アプリをインストールしなくても、Skype OnlineでSkypeの全機能を利用できるんだとか。

利用方法: チャットグループに参加してから「通話を開始」する。ビデオ通話に参加する前に自分の顔を確認して、「カメラオフ」や「マイクオフ」を選べます。

人数: 50人まで

背景: 背景をぼかす機能なんかもあるようです。家散らかってるしなーみたいな時に便利。

Zoom

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最近よく聞く「Zoom」。肌感ですが、私の周りでどんどんオンライン化していく飲み会やイベントの中で、8〜9割くらいはこの「Zoom」を活用したものなんじゃないかと思います。

利用・ダウンロード:  https://zoom.us/jp-jp/meetings.html
インストールだけするには: https://zoom.us/download#client_4meeting で「ミーティング用Zoomクライアント」のダウンロードリンクをクリック(PCの場合)。自分が「主催者」ではなく「参加者」の側で、「Zoomのダウンロードしておいて!」と言われた場合は、サインアップは不要なので、このダウンロード、インストールだけでOKです。

対応端末: PC、モバイル

アカウント:  主催者はアカウント必要、参加者は不要

アプリ: PC、モバイル共にZoomアプリが必要

利用方法: 主催者が発行した参加URLにアクセス(またはIDを入力)。あらかじめインカメラで自分の顔を確認して、カメラやマイクをオンにするかどうか決めてから入ることができます。

人数: 100人まで。ただし3人以上の会議は40分以内(無料版の場合)。「飲み会」利用でネックになるのはここだと思います。月額2000円の有料版(申し込むのは主催者だけでOK)を利用していれば、その時間は24時間まで伸びるようです。(*無料版の場合でも、40分おきに「利用を続けます」みたいなボタンをクリックし続けていれば大丈夫、という噂も聞きました。)

背景等: バーチャル背景を設定できる!この機能、結構楽しいです。今年はお花見らしいお花見はできずに終わってしまいましたが、先日はみんなで同じ夜桜の写真を背景にして「お花見気分」で集まりました。

画面共有: 対応しています。主催者は、画面を共有できる人を制限できるみたいです。ちなみに共有画面上で落書き?もできます。

その他機能: バーチャルで「挙手」ができたり、リアクションを送れたりと、色んな機能がついています。

注意点: 3ヶ月でユーザー数が20倍に伸びたZoom。セキュリティ、プライバシー上の懸念が相次いで指摘されています。ミーティングIDはランダムな数字でできているので、適当な数字を入れて勝手に他のミーティングに乱入する「荒らし」なんかも問題になっているそうです。他にも、Windows版クライアントの脆弱性が指摘されたりミーティングの録画ファイルがウェブ上の誰でもアクセスできるところに置かれていたり。これを受けて、CEOが「しばらくは全開発リソースをこうした問題の解決に注ぐ」と宣言したり、パスワードがデフォルトで有効になったりと、Zoom側も急ピッチで改善を進めているようです。

今のところは、この記事↓にある予防策をしっかり読んでから利用するのが良さそう。

Google ハングアウト

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普段からGoogleカレンダーやGmailといったGoogleサービスを使っている人ならすごく便利なのがこのGoogleハングアウト。Googleサービスだけあって、他のGoogleツールとの連携性が優れています。

利用・ダウンロード: https://hangouts.google.com/

対応端末: PC、モバイル

アカウント: Googleアカウントが必要

アプリ: PC: ブラウザ、モバイル:アプリ

利用方法: 主催者が発行したURLにアクセス。主催者は、Googleハングアウトのトップページからミーティングを作成して招待を送れるほか、Gmail内のチャットからもビデオ通話を開始できます。また、Googleカレンダーでイベントを作成・共有する際に「ビデオ会議を追加」しておくと、GoogleカレンダーやGmail通知内のリンクからも簡単に参加できるので、「リンクはどれだっけ?」とわたわたせずに済みますし、参加者に伝えたいことはカレンダー内に書いておけます。Googleカレンダーと併せて使うのがオススメなツールです。リンクをクリックした後は、既に誰が参加しているのかを確認したり、インカメラで自分の顔を確認して、カメラやマイクをオンにするかどうか決めたりしてから参加できます。

人数: 10人まで(無料版Googleハングアウトの場合。より人数も多くて高機能な法人向けサービスである「Google Meet」が、5月より一般ユーザーにも無料提供される予定。)

画面共有: 自分の画面を共有する際にも、全画面を共有するのか、特定のアプリのみ共有するのかを選べます。今話している人や画面を共有している人が大きく表示され、誰が画面を共有しているのかわかりやすいです。

Whereby

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Zoomと同様、インストールやログインなしで参加できるWhereby。日本語対応はまだのようですが、日本語で使い方を説明したサイトも調べればすぐ見つかります。

利用・ダウンロード: https://whereby.com/

対応端末: PC、モバイル

アカウント: 主催者はアカウント必要、参加者は不要

アプリ: PC:ブラウザ、モバイル: ブラウザまたはアプリ

利用方法: 主催者が発行したURLにアクセス

人数: 4人まで(無料版の場合。有料版は最大50人)

機能: 主催者が発行したURLにアクセスする、という手順は他の多くのサービスとも共通するのですが、部屋の名前(URLの末尾、"whereby.com/" 以下の部分)を自分で設定するようになっているのが特徴のようです。誰かがすでに所有している名前の部屋は作れないようになっているので、「単純な名前をつけたせいで、部屋に入ったら別の人たちがいた!」なんていうことにはならなさそうです。

たくのむ

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2020年3月28日にリリースされたばかりの新サービス。他のサービスとは異なり、「会議用」ではなく、最初から「飲み会」向けに作られています。新型コロナウィルス蔓延の状況を鑑みて、このタイミングでのリリースが決まったとのこと。

利用・ダウンロード: https://tacnom.com/

対応端末: PC及びiOS13以上、Android10以上推奨。一度古いiPhone(OSのバージョンは不明)の人と試してみたのですが、音がプチプチ切れたりこちらの声がエコーしたりして聞きづらく、すぐLINEに変えてしまいました。。

アカウント: アカウント不要

アプリ: ブラウザ

利用方法: 主催者が発行した「ルームURL」にアクセスする

人数: 12人まで(通常は7人以上は有料、現在は無料キャンペーン中)

背景等: 4月10日以降、背景や顔を変えられるデスクトップ用アプリ「Snap Camera」に対応した、とのことです。

モバイル非対応なのと、別アプリ(Snap Camera)をインストールしないといけないのとで、正直背景を変えたいならZoom、顔を加工したいならLINEを使うかなーと思います。とはいえ、3月末のリリースからの機能実装のスピードがとても早く、今後に期待しています。

その他機能: ルームURLに入ってみると、部屋自体に夜桜の背景がついていて、やはり「飲み会のようなカジュアルなコミュニケーション用を目的に作られたサービス」なんだなと実感しました。また、チャット機能を使ってバーチャルで拍手したりいいねしたりできるのも楽しい。「飲み会」に特化しているだけに、「出前を注文できる機能」や「飲み会中に自動で撮影された写真を閲覧できるアルバム機能」、「飲み会の終了時間を設定できるタイマー機能」といった、痒いところに手が届く機能が準備されているとのことです。

リリース時にはPCでしか参加できなかったり、参加人数が4人までだったのが、わずか一週間ほどでどんどん機能が充実していっているたくのむ 。今後に期待です。

Facebookメッセンジャー

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Facebookもこの流れに乗ろうとしているようです。ビデオ通話機能を強化すべく、4月2日にFacebookメッセンジャーのデスクトップアプリをリリースしたとのこと。

利用・ダウンロード: https://www.messenger.com/ https://www.facebook.com/ 

対応端末: PC、モバイル

アカウント: Facebookアカウント

アプリ: PC: ブラウザかアプリ, モバイル: アプリ

利用方法: Facebook メッセンジャーでグループを作り、グループビデオチャットを開始する。LINEとの違いとして、グループ内の誰かがグループビデオチャットを開始すると、残りのメンバーには結構がっつり通知が届きます。電話の着信のように、こちらが応答するまで通知が続きます。グループ内にもし参加しない人がいた場合、迷惑になる可能性があるので、参加者だけでグループを作った方が良さそうです。

人数: 6人まで(画像なしの無料通話は50人まで)*公式の情報が見つからなかったので、数年前の記事から拾ってきました。

機能: PCブラウザ版で利用したのですが、機能はかなりシンプルです。一回利用しただけなので見逃しているかも知れないですが、見たところ画面の共有とか背景とかはなく、シンプルに顔を見て声を聞いて話す、という感じです。(ただし、少なくともモバイルアプリからだと、リアクション、マスク、フィルタなどで色々遊べるようです。

Houseparty

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予め決めておいたメンバーと事前にグループを作ったりリンクを送ったりしてから飲み会を始めるのではなく、その時空いてる友達ともっと気軽に会いたい・・・というニーズに答えるのがHouseparty。

利用・ダウンロード: https://houseparty.com/

対応端末: PC、モバイル

アカウント: Housepartyアカウント

アプリ: PC: アプリ又はChrome拡張機能、モバイル: アプリ

利用方法: 予めHouseparty上で通話したい相手と「友達」になっておく。オンラインになっている友達を見つけてチャットを開始するか、友達が既に会話をしている部屋を見つけて参加する。

人数: 8人まで

機能: 私は利用したことがなく、詳細は分からないのですが、ものすごく詳しいレポートを見つけたのでこちらをどうぞ。


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