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[仕事近況] 宇月原晴明のために

宇月原晴明、小説家デビュー25周年記念合同誌『宇月原晴明のために』
レビューエッセイ漫画4ページ寄稿いたしました。

2024年5月19日開催の、文学フリマ東京38にて先行頒布されましたが、通販も実施されていますので、ご興味のある方は是非、お手にとってみてください(記事の末尾に通販情報を記載しております)。

内容。

私は、氏の『信長-あるいは戴冠せるアンドロギュヌス-』『聚楽-太閤の錬金窟(グロッタ)-』の2作品について、そこに登場する秀吉の信長に対するクソデカ感情に絞って、レビューという名の「好きなシーン描き起こしたの見て見てー!」という萌え語りを披露しております。

私以外の寄稿者は小説や短歌、書評など、最前線で活躍されている文筆家の方々がメインで、漫画での参加は私ひとり。あと、口絵にイラストレーターさんのご参加があります。

全編を通して、幅広い知識と教養からもたらされる大変知的な文筆で固められており、私の漫画は完全に場違いな雰囲気で浮きまくっているのですが(笑)、箸休めとしてアホな妄想萌え語りにお付き合いいただけたら幸いです。

通販はこちら。

余談。

実は今回、合同誌寄稿というまたとない機会に恵まれて、久々に『信長』『聚楽』の2作品を再読したことで、無自覚だった自分の創作の根っこにぶち当たることになりました。
また、以前から、とある関連性のない(と思しき)別の作家による別の作品が何故か私の中でリンクしていたことがあったのですが、今回『信長』『聚楽』を読んだことで、それについても欠けていたパーツがハマッたような、腑に落ちた感覚がありました。

当初はそのことについてエッセイとしてまとめるつもりでいたのですが、『信長』『聚楽』の2作品を漫画4ページで語るには紙幅に限りがあり、どうネームを切ってみてもほとんど言い尽くせないことがわかりました。
加えて、この本はかなり純粋に“文学”の本であり、この本をお手に取る読者は文学に造詣の深い大人であるはず。私は今は学習案件を主に手がける漫画家で、宇月原作品を好む大人の読者とは明らかにリーチできている層が違うので、ほとんどの読者にとって無名の存在だと思っています。
そうであれば自分の話をしても意味がないと判断しました(確実に著作や創作に絡む話になるのですが、仮にご興味を持っていただいても、それをお手には取ってもらいにくいのでは…という意味で)。
 
そんなわけで結果、好きなシーンを漫画に描き起こすという…エッセイなのかただのファンの萌え語りなのかわからぬ感じになりました(笑)。

描くのをやめた内容については、漫画家としての自分をご存知の方にはもしかすると面白く読んでいただけるかも知れないので、そのうち何処かで描ければいいなと思っています。
FANBOXあたりで公開するのが妥当ですかね。
いずれまた。

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