酒と私
こんにちは、生瀬です。
突然ですが、私はめちゃくちゃお酒が好きです。
きっかけは、中学生の頃に読み始めた、石川雅之さん作の「もやしもん」という漫画でした。
この物語は農大がテーマで、主人公たちが1年を通して日本酒を作っていったりするんですが、途中途中にまぁたくさんのお酒がでてくるんですよ。
んで、主人公たちがテイスティングをして感想を言っていくんですね。それがまためちゃくちゃ美味しそう。
日本酒だったら「メロンのような」「果実感」。
ワインなら「フルーティ」「花畑のような芳香」。
ビールなら「バナナ(小麦ビール)」「ガツンと苦味を味わう感覚(IPA)」。
そんなふうに書いてある。絶対美味しいじゃん。
それを聞いて私は飲みたくて飲みたくて仕方なく、お酒と食べ物のマリアージュ、口中調理は一体どうんなものなのか、すごく気になって飲んでもいないのに大好きになり、中学時代にビールの醸造方法を自由研究として提出しようとしました。
もちろん母に「飲んだことあるのか!!」とブチ切れられて提出できなかったんですけど...。
そんな夢いっぱいの気持ちで、満を辞して20歳。
ビール、日本酒、赤ワインを購入。
私の脳では、「もやしもん」で読んだ通りの味しか想像をしていません。
ビール。「麦を感じる。まずくはない。喉で飲むという感覚が分かった。」
日本酒 「アルコール臭は強いものの、華のような香り。料理と一緒に飲むのが一番良い。」
という感想でした。
一番楽しみにしていたのは、ワイン。
私の想像は、アルコール臭のするウェルチ。
一口飲む。
「マッズ。」
全身の毛が逆立つような身震いする程のまずさ。
なにこれ。
花の香りもクソもない。
ウェルチなんてもってのほか。
喉にねっとりざらつく質感が残る。
(今思えばタンニン)
でも、これだけ待ち望んで、まずいという気持ちで終わらせたくない。絶対に美味しいって言ってやる、思ってやる。
そう思った私は、美味しいと言われるワイン(赤・白etc...)を値段も気にせず買いまくり、来る日も来る日も飲みました、震えながら(バカ)。
そして1ヶ月くらいしたある日の外食、「あ、美味しい」初めてそう思えたのです。
その日を境にお酒全般なんでも美味しく飲めるようになり、今では立派な酒カスです。
一人暮らしのときはお金をほとんど食事に費やしていたことを思い出し、急遽筆をとりました。
食事やお酒に関してはすごく貪欲なのかもなぁ。
だから太るんだけどねぇ。
そういうのに関わる仕事をしてみても良いのかもしれない。