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若者へのPRには何が必要か?~新潟で命の神秘を体感せよ~


村上、胎内、関川、新発田、聖籠、阿賀野。この六つの地名をひらがなにします。
むらかみ、たいない、せきかわ、しばた、せいろう、あがの。これをアナグラムする。
たいせい、あらたな、せいしのきろ、かみがむかうば、わ。

これを漢字にすると【胎生、新たな生死の岐路 神が向かう場 和】となる。


若者は、ローカルのどこに価値を見出すか?

村上地域振興局と新発田地域振興局から「すぽっとハマるスポット」選定依頼を受けたのは四年前のこと。北陸新幹線開通によって人の流れは北陸へ。上越新幹線の乗客が減少すると噂され、さらにその北に位置する新発田、村上エリアは危機感を感じていた。

若者がどんどん地元から離れないように、若者がどんどん訪れるように、若者にハマりそうな観光スポットの選定するために、10人程の委員が招集された。


「光を観る」と書いて観光だ!

いま振り返ると若者に対して的外れな提案をしたなあと思うけど、こんな提案をした。

「これからの観光は『光を観る』。目に見えるものだけでなく、心の目で観ることが重要になる」

これまで美しい景観や美味しそうな料理などを目で見て楽しんできた。これからはそれに加え、美しい景観の背後にあるドラマや美味しい料理の歴史をも味わう。

もともと脈々とそこに備わっていて、目には見えないけど、確実にそこにあるものを感じて、心で観ることが、とても大切になって来ている。

そこで胎内市の"胎内"からヒントを得た。胎内は目で見えないけど、そこにあるものが命を育んでいる。

若者に生命の光を観る目を養い、自分の命と、大切な人の命、そしてこれから誕生してくる命を体感してもらうことが、この地域のこれからの観光なんだと訴えたら、不思議なことにそれが通ってしまった。

そもそも世の中は不思議なことばかり。こんなに科学が発達しても、まわりを見渡せば不思議だらけだ。

生まれた地元を離れたり、戻ったり。

人は惹かれあって一緒になったり、また離れたり。

好きだとか嫌いだとかの感情がどこから湧いてくるのか、自分自身を突き詰めても不思議なことばかり。

そこで、生命の神秘と不思議をキーワードに、若者に心で観て感じてもらうスポットを選定することになった。


下越には生命の神秘が詰まっている!

まずは村上の鮭

イヨボヤ会館は日本最初のサケの博物館。サケは海を旅して成長し、約四年で産卵のために故郷の川へ戻って来る。傷だらけになりながらも遡上して産卵して命を終える。

僕は村上市のUターン大使はサケがなるべきだと考えている。

タレントにお金を払う必要もないから経費も掛からない。すでに存在しているゆるキャラの「サケリン」になってもらうのもいい。


そして、阿賀野市瓢湖の白鳥

白鳥は一度つがいになると死ぬまで同じパートナーと寄り添って暮らし、相手を守り続ける。夫婦一緒に子育てを行い、一方がケガして飛べなくなると、越冬の時期を過ぎても傷ついたパートナーとともに日本に残っているという。

阿賀野市は婚活推進大使を白鳥にしたらいい。白鳥のつがいが向かい合って、ちょうどハートマークになったところを見るとふたりの縁が結ばれるなんて噂を流してみるとか。


さらには、胎内昆虫の家にはエサキモンキツノカメムシの標本がある。この昆虫は珍しくメスは産んだ卵を守り、幼虫が一人立ちできるようになるまで子育てを行う習性をもっている。しかも背中にハートマークを背負っているという愛にあふれたカメムシだ。

新潟のヒーロー・超耕21ガッターに、カメムシの怪人"ツターンカメムシ"が出てくる。このカメムシの背中にハートマークを付けて、敵味方の関係ではなく、ガッターと一緒に愛を背負って新潟を盛り上げていく存在になるとか。


下越のこのエリアの素晴らしさを布教したい

まあ、紹介をしていたらキリがなくなるのでこの辺にしておくが、ここで改めて冒頭のアナグラムを見てほしい。村上、胎内、関川、新発田、聖籠、阿賀野のエリアが生命と神秘にあふれる場所だと確信が持てるのではないだろうか。

この土地はそもそも「胎生」。つまり、命を育み、新たな生死の岐路。生まれては死ぬ生命の交差点であり、神が宿る場所だからこそ、和む地域なのだ。自信を持って若者たちに、ここはもともとすごいんだと伝えていきたい。

最後に、答え合わせをしよう。今回取り上げた生き物たちはみな下越で見ることができる。その神秘の生態を学ぶことで、特に若者たちは人生の指針としても大いに生かせるはずだし、もっと新潟への愛が深まるはずだ!と確信している。


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基本的にこのnoteでは新潟お笑い集団NAMARAの活動を通して、感じたことや、これからの取り組みなどを紹介していきます。

YouTubeでは、ナマラ江口としてのリアルな活動をお届けしておりますので、こちらも覗いていってみて下さい。




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