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映画について - 尺が長すぎる

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たまには映画館へ行きたいなあという気持ちになっても,実際に1時間半なり,場合によれば2時間以上もじっと椅子に座り続ける勇気がない.だからもう15年以上もあの場所へは行っていない.

家ではもっぱらアマプラで映画を見る.途中1時間に一回は,トイレへ行ったりお茶を飲んだりして休憩を入れる.そういうふうに自分のペースで鑑賞できるのが嬉しい.

それにしても2時間を超える映画って,ほんとなんとかならなかったのかと言いたい.それくらいの長時間になると,集中力が落ちてくる.人によればトイレに行きたくもなる.自宅であれば休むこともできるが,映画館では苦痛を覚えるだろう.

映画は撮ったフィルムを編集して作品として仕上げる.この作業を行うのが編集者(Editor)と呼ばれる人たち.ここで切られて消えていく出演者が出ることもある.けれどスジを煮詰めることで主題がより鮮明になっていく.

これは写真展において,出品する写真を削っていく作業と同じだ.または写真集に載せるカットを慎重にセレクトするとか.会場のスペースや写真集でいえばページ数の制限.それらと格闘しながら写真を選択していく作業は,実は撮影より大変なことかもしれない.

たまにだが,こんなにたくさんの写真を見せられても・・・と困惑してしまうような写真展に出くわすこともある.このカットはいらないよね,この写真のどこがいいんだろう?と感じることで,その写真家の力量がなんとなく分かってしまう.

文章にしても短くまとめるのは長文よりも難しいという.スピーチも同じ,写真展や写真集,そして映画でもそうじゃないかな.せっかく良いカットが撮れたから客に見せたい気持ちはわかるが,冗長な場面なら潔く捨ててしまってくれ.そして旨い部分だけを食わせてほしい.

ところで米アカデミー賞に選ばれた『ドライブ・マイ・カー』だが,あれはたしか尺が3時間を超えるんだっけ!?
すんません,ぼくは絶対に家で見ますからね,ごめんなさいね・・・

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