見出し画像

写真漂流 - フィルム現像には戻りたくないが・・・

shot with Apple iPhone 12 Pro Max
20221015_I12PM_4152-2x1-lu4.jpg
WebInstagramFlickrTwitter


フィルムの現像や引き伸ばしといったことも,一通り経験してきた.けれど飽きっぽい性格のためか,正直ああいった作業はあまり楽しく思えない.

ミニコピーフィルムをPOTA現像液で処理を行い,超微粒子かつ低コントラストの写真に魅力を感じた時期もあった.ISO(あの頃はASA)4程度の極低感度になるのだが,現在のFoveonセンサーで写したような描写に魅了された.

  POTA 超軟調現像液

そのようなことも経験してきたが,しかし撮りためたフィルムを現像するのがとても嫌だった.だからデジタルの時代を大歓迎したい.もうあの頃には戻りたくないと思う.

けれどデジタルであっても,RAW現像のような後処理がついて回ることは多い.パソコン上で操作できるとは言っても,仕上がりに凝りだすとやはり時間がかかるのだ.

たとえば10年後なら,個人のRAW現像レシピデータを元にして,AIが自動で現像してくれるようになっているだろうか.そうなれば撮影だけに集中することができる.

でもそれで写真が面白いかというと・・・

コマーシャル写真の領域では通用するかもしれないけれど,やはりどこかに人間の趣向が介在していなければアートとしては確立しないだろう.趣味とはそういうものではないかと思うのだ.


(追記)
POTAについて検索してみると,ミニコピーフィルムだけでなくTri-Xで撮っていた人もいたようで,これには驚いた.

  [非模型話] 超軟調現像液POTAのテスト

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?